土門拳の古寺巡礼

著者 :
  • クレヴィス
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本棚登録 : 84
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784904845134

作品紹介・あらすじ

戦中、全国の古寺を巡りはじめ、車椅子になつても成し遂げた不屈の写真家。昭和15〜53年までの代表作171点と名エッセイを収載。

感想・レビュー・書評

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  • 日本を代表する写真家・土門拳。全国の古寺巡礼は、車椅子になっても成し遂げた彼のライフワークです。ページを捲るごとに、不思議と静かな気持ちになる、古き良き日本の美しさ、日本人の神性のあり方が浮かび上がる一冊です。

  • 大判の紙面で結構立派な印刷。仏像のマチエールの凄さに圧倒される。紙に凹凸がついているんじゃないかと思うほど。この奥行きはデジタルでは出せない。勿論フィルムだからというだけでなく、写真の背後に深い造詣、日本文化への愛情、古への畏敬が息づいているからこそ。

  • 仏像は仏師が原木の内部に仏を見出して掘り出したものと聞いたことがありますが、土門拳の仏像写真も仏像の中の魂を光とカメラで浮かび上がらせたものだと感じました。眼を像になすりつけているような迫力。飛鳥・平安からずっとそこにある仏像に生命の動きを感じるのはカメラマンのそれが、像に照射されているからなのか?

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著者プロフィール

1909年、山形県酒田市生まれ。1935年、日本のグラフ・ジャーナリズムを切り拓いた「日本工房」に入って以来、足かけ45年にわたり、「報道写真家」として激動の日本を記録。「絶対非演出の絶対スナップ」を標榜して、徹底的なリアリズム手法で被写体に迫り、『文楽』『ヒロシマ』『筑豊のこどもたち』『風貌』『古寺巡礼』など不朽の名作を数多く残した日本を代表する写真家である。

「2023年 『土門拳の東寺』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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