「ザ・ロスチャイルド」大英帝国を乗っ取り世界を支配した一族の物語

著者 :
  • 経営科学出版
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本棚登録 : 144
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784905319474

感想・レビュー・書評

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  • ロスチャイルド家の歴史が分かりやすくまとまっています。名著『赤い盾』のコンパクト版としてさらっと読むのにちょうど良いです。

    一次大戦とロシア革命のところで急に説明が細かくて長くなり、あれ、これで現代までいけるの?と疑問に思いましたが、ラストに予想外の「続く」の文字が・・。全編だったんですね。表紙に何も書いてないのでてっきり1冊で完結だと思ってました。

    やはりこの手のロスチャイルド本が面白いです。「〜と言われている」と書かれていて基本的に根拠は書かれてないのですが、そういうものだと思い込んで読むのが楽しむコツですね。さすがに全部が嘘ってことはないと考えると、歴史の教科書に書かれている政治の出来事の裏で実際に経済を牛耳っている個人たちがいるというはすごい話です。

    そういう人間個人の活動が複雑に絡み合って進んでいく歴史を分かりやすくするために、国を一人称にして単純化して消化するのが歴史の教科書なんだろうなと思わされます。

    本書はロスチャイルド家が作り上げた金融システムの細かい説明がないところだけは物足りない印象です。

  • あまり頭に入らなかったので2回読んだ。
    ロスチャイルド家による世界の支配。
    元々の国を亡くし、選民意識、同化の拒絶、額に汗して働いたり新天地を開拓するのではなく、誰がが築いた都市に後から入り込んで蓄財に励む等、迫害されても仕方ないと思われるユダヤ人がなぜこれほどまでの力を持つようになったのか。
    国家による庇護もなく、土地を所有できないから実業で地位を築く機会もないのであれば「金融」というシステムに賭けるしかなく、金融の正体が「信用」という名の約束に基盤を置く実体のないソフトウェアに過ぎないことを理解したとき、生存戦略としてのリスク管理が世界を支配するツールになった、ということだろうか。

  • ロスチャイルド家、ユダヤ人発展の歴史と世界をいかにコントロールしているかがよく分かる。

  • 2021年末の大掃除で発掘した本です、この本は2021年の間に読む本の様ですね。読みかけになっていたために、評価は「★一つ」にしております。内容が不満足だったわけではありません。

    2021年12月29日作成

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著者プロフィール

近現代史研究家・ノンフィクション作家。東京大学経済学部卒。富士銀行(現みずほ銀行)などを経て、現在に至る。長年、近現代史の探究にとりくむ。
著書に『日米開戦 陸軍の勝算―「秋丸機関」の最終報告書』(祥伝社)、『近衛文麿 野望と挫折』(ワック)、『日米戦争を策謀したのは誰だ! ロックフェラー、ルーズベルト、近衛文麿そしてフーバーは― 』(ワック)、『ザ・ロスチャイルド―大英帝国を乗っ取り世界を支配した一族の物語』(経営科学出版)。監訳・解説に 『ロスチャイルド家の代理人が書いたアメリカ内戦革命のシナリオ「統治者フィリップ・ドルー」』がある。
「林千勝チャンネル」(動画)からも情報を発信(オフィシャルサイト、Facebook、Twitterをご覧ください)。 

「2022年 『ロスチャイルド家の代理人が書いたアメリカ内戦革命のシナリオ『統治者フィリップ・ドルー』』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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