相続財産がないことの確認 ー見落としてはいけない遺産整理業務の要点

著者 : 山本和義 西田良 本岡聖子 三浦希一郎

• TKC出版 (2016年12月13日発売)

感想・レビュー・書評

[Tsumohaさんの感想 · 2022年9月11日]

相続税の申告実務では、継続して記帳された帳簿がなく、証憑書類も散逸していることが大半なため、相続税の申告で必要な資料はどのようなもので、収集した資料から何がわかるかを理解しなければならない。まず、相続人を確定させるために被相続人の出生から死亡までの連続した戸籍謄本の収集から始まり、財産債務を確定するための資料、被相続人及び相続人等の預金口座の取引履歴に関する資料、非上場株式等や土地等評価に関する資料などが欠かせない。本書では、相続税申告において申告漏れ財産を防ぐための「ないこと」の確認方法が多数収録されている。類書を見ない構成で大変意欲的な書籍だ。　

著者プロフィール

税理士

「2022年 『税理士が知っておきたい　相続発生後でもできる相続税対策』 で使われていた紹介文から引用しています。」