防がん・抗がんの薬膳: 中医学からの提案

著者 : 辰巳洋

• 源草社 (2012年7月18日発売)

感想・レビュー・書評

[castagnaさんの感想 · 2021年7月4日]

古典に見るがん
甲骨文ちすでに「瘤」の文字あり
後漢『説文解字』では、瘤は、腫れる固まりの病気と説明
『聖済総論』には「瘤滞不去」
隋代『諸病源候論』
宗代『衛済宝書』
清代『やまいだれに易科心得集』

がんは、局部が硬くなり変形するもの

病因
1正気の虚弱
2邪気の侵入
3飲食の不節
4惰志の失調
5性生活
6遺伝

3①食習慣
②カビ、化学添加物
③微量元素


病機
1虚
2毒
3熱
4痰
5鬱
6瘀　血瘀状態が長引き、瘀血の固まりが生じる

気滞証
食道、大腸

血瘀証
食道、膀胱、子宮、多発性骨髄腫

気血両虚証
胃、膵臓、腎臓、甲状腺、乳がん、悪性リンパ

気滞血瘀証
肝臓、膵臓、腎臓、甲状腺、乳がん、肺、鼻咽頭ら卵巣、白血病、脳腫瘍

気虚両虚証
食道、肺、前立腺、白血病、多発性骨髄腫

津皮膚汚れる熱結証
食道

乳がん
気滞血瘀証
熱毒くさかんむりいとへんげんいんのいんさら結証
痰湿　結証
気血両虚証

著者プロフィール

中国・北京出身。医学博士。本草薬膳学院学院長．日本国際薬膳師会会長．
在校生600名余、卒業生3500名余を数える専門学校・本草薬膳学院を主宰。
薬膳指導の文字通りの第一人者。ユーキャンの薬膳コーディネーター部門も担当する。
日本に於いて多くの薬膳指導者を輩出している。

『実用中医学』『一語でわかる中医用語辞典』『こども薬膳』『実用中医薬膳学』『薬膳の基本』『薬膳茶のすべて』『早わかり薬膳素材』『女性のための薬膳レシピ』など著書は30数点を数える。

「2022年 『改訂新版　薬膳素材辞典』 で使われていた紹介文から引用しています。」