- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784906732777
作品紹介・あらすじ
新幹線発展の陰に航空機の最先端技術あり!
今年(2014年)は新幹線誕生50周年の節目の年。計画段階のころ、「これからは自動車、航空機の時代。もはや鉄道は時代遅れ」と揶揄されたが、鉄道界は“新幹線”を完成させ、逆風を跳ね返し、大いなる発展を遂げた。新幹線誕生から時速320キロ突破まで、発展の陰には鉄道マンと航空技術者の協力があり、空気流体力学や遺伝的アルゴリズムなど最先端の航空機開発の技術があった。“新幹線の生みの親”島秀雄氏、成瀬功氏(JR東海)、藤井孝藏氏(JAXA)ら関係者への取材で得た膨大な証言を基に、奇跡の躍進を描く渾身のノンフィクション。
感想・レビュー・書評
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新幹線発展の陰に航空機の最先端技術あり!
今年(2014年)は新幹線誕生50周年の節目の年。計画段階のころ、「これからは自動車、航空機の時代。もはや鉄道は時代遅れ」と揶揄されたが、鉄道界は“新幹線”を完成させ、逆風を跳ね返し、大いなる発展を遂げた。新幹線誕生から時速320キロ突破まで、発展の陰には鉄道マンと航空技術者の協力があり、空気流体力学や遺伝的アルゴリズムなど最先端の航空機開発の技術があった。“新幹線の生みの親”島秀雄氏、成瀬功氏(JR東海)、藤井孝藏氏(JAXA)ら関係者への取材で得た膨大な証言を基に、奇跡の躍進を描く渾身のノンフィクション。(出版社HPより)
◆◇工学分館の所蔵はこちら→
https://opac.library.tohoku.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=TT21984292 -
新幹線の開発に航空機設計者が如何に貢献したか、航空機設計に新幹線が如何に近づいてるかが主題ではあるけど、気がついたら中盤はほぼ『トンネル微気圧問題』の解説書。新幹線のデザインが如何にトンネル微気圧問題に対応すべくデザインされたかの話しがかなり長い。
それだけトンネルの多い日本の高速鉄道でトンネル微気圧が大きな課題かということ何だけど、一般読者に着いてきてもらう気ゼロ。
電車というより音問題の本として面白かったですよ。 -
元技術者のノンフィクション作家だけあって、技術に関する突っ込みが深い。終盤のリニアに関する記述は、いろいろ考えさせられる。でも、商業運転するのも見てみたいなあ。中央新幹線という形がいいかどうかは別として。
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「新幹線を航空機に変えた」というのは厳密には間違いだと思います。
「新幹線の開発には、鉄道に航空機の要素を加える必要があった」とした方が、真実に近いと思います。
新幹線の凄さは、突き詰めて考えると、車両に関する技術ではなく、線路やダイヤも含めた、新幹線というシステムにあると思います。
そして、そのシステムの構築の責任者であった島秀雄は、思っていた以上に凄い人だということがわかりました。
やはり、偉大な業績は、偉大な人物によって支えられているのですね。 -
親父が貸してくれた。
鉄道や新幹線につよい興味を持っているわけでもないので、「まぁ時間があるときにでも」という感覚だったが、読みはじめるとおもしろくて、一気に読んでしまった。
「戦前には弾丸列車計画があった」・・・巨大事業の新幹線工事が予定どおり完成してうまくいったのは、戦前に『弾丸列車』の計画があったから。。。
とか、
時速300キロ前後となると、走行車両の車輪とレールの間に生じる摩擦抵抗なども含めた全抵抗のおよそ90パーセントが空力抵抗。。。
あぁ、だから変なカタチになってきたのね。とか、
航空技術と新幹線の関係、戦艦大和との類似性。。。
とか、
s
東海道よりも、東北や九州新幹線の方が速い。。。とか、山陽は半分がトンネルとか。。。
歴史、ドラマ、技術などなど、好奇心を刺激され、おもしろかった。ありがとう。
次に新幹線に乗る時は、いつもと ちょっと感覚が違う。。。そんな気がする。 -
小濱先生大活躍!流体科学研究所も紹介されています。流体研関係者は必読!!