哲学においてマルクス主義者であること (革命のアルケオロジー)

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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784906738182

作品紹介・あらすじ

「理論における政治/階級闘争」から
「政治/階級闘争における理論」へ!

革命の前衛であるはずの共産党が「革命」(プロレタリア独裁)を放棄する――
1976年のこの「危機」に対抗すべく執筆されたまま
生前未刊行だった革命的唯物論の〈哲学史〉、
偶然性唯物論の萌芽とともに綴られる幻の〈哲学入門書〉が、今ここに明かされる。
哲学者は哲学者としていかに政治に現実的に関わりうるのか。

(「本論」より)
 今日、哲学に懐疑的な人々、マルクス主義は哲学に恣意的でも主観的でもなく、正しく効果的に介入できるのかと懐疑的な人々に、私はこう言いたい。周りで起きていることを見よ! 事態は急速に進んでいることを見よ! 若者が老人に混じって戦闘に参加し、そこからマルクス主義理論が強化され、若返って出てきている闘争を見よ! 過去の誤りが正されているのを見よ! 我々の目前にいかなる地平が広がっているかを見よ! そして未来は近いことを見よ!
 あなたが労働者人民の階級闘争のなかで闘っているなら、思い出してもらいたい。階級闘争は哲学を必要としている。「理論における階級闘争」を。
 あなたが哲学者になりたいと思っているなら、思い出してもらいたい。哲学者とは理論において闘う人間のことだ。この必然的闘いの理由を理解すれば、労働者人民の階級闘争の列に加わることになる。

著者プロフィール

ルイ・アルチュセール(Louis Althusser)1918-1990。マルクス主義哲学者。
高等師範学校でバシュラールのもとでヘーゲルを研究。48年から同校教員となり、フーコー、ブルデュー、セール、デリダなどを指導。48年にフランス共産党入党。80年に妻を殺害するが、事件当時の心神耗弱により免訴となる
邦訳書に『終わりなき不安夢―夢話 1941-1967』(市田良彦訳、書肆心水)、『政治と歴史:エコール・ノルマル講義 1955-1972』(市田良彦・王寺賢太訳、平凡社)、『マルクスのために』(河野健二ほか訳、平凡社ライブラリー)、『再生産について』(西川長夫ほか訳、平凡社ライブラリー)、『哲学・政治著作集Ⅰ・Ⅱ』(市田ほか訳、藤原書店)、『マキャヴェリの孤独』(福井和美訳、藤原書店)、『資本論を読む』『哲学について』(ともに今村仁司訳、ちくま学芸文庫)など。

「2016年 『哲学においてマルクス主義者であること』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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