- Amazon.co.jp ・本 (24ページ)
- / ISBN・EAN: 9784906768455
作品紹介・あらすじ
「おまえマジすごいわ。」「マジか。」
ある夏の日、暇を持て余してふらつく暖気くん。そんな彼は冷気くんとの出会いで大きな変貌を遂げる。
「あのとき ぼくをはげましてくれたのは ぼく じしんだったんだ。」
雲研究者・荒木健太郎先生と漫画家・小沢かな先生がつづる、はかなくも美しい夏空の雲たちの想い。
TwitterなどのSNSほか、各メディアで話題沸騰!荒木先生のイラスト解説「積乱雲の一生」が絵本になりました!
巻末には積乱雲の特徴や、積乱雲との上手な付き合い方についての写真付き解説も収録しています。
漢字すべてフリガナ付きなので、どの世代にも楽しんでいただけます。
積乱雲の心を感じて、夏の空を楽しめるようになる絵本です。
感想・レビュー・書評
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夏の空、入道雲を見つけたら、
「おまえ マジ すごいわ。」「マジか。」
の会話を思い出し、笑えてきそう(笑) -
絵本と解説のミックスで読み応えがあります。
荒木先生の、わかりやすく伝えたい、との想いが伝わってきます。 -
雲研究者の荒木健太郎さん作の、気象絵本。
暖かい空気の「だんきくん」と、冷たい空気の「れいきくん」が出会って、雲が成長して衰退して、また次の雲につながる話が、とてもかわいらしい絵で描かれています。
この絵が、荒木さんのラフ画そのままなのに、びっくり!
「おまえマジすごいわ」「マジか」
のセリフに笑いました。 -
ある夏の日、「だんきくん」がヒマをもてあましています。
やれば出来る子だと自分では思ってるけど、特にやりたいこともありません。
まわりから見るとふらついて不安定な子。根拠のない自信ばかりでただただ風に流されています。
そこにやってきたのが「れいきくん」。暑くて軽いだんきくんとは対照的に、クールで重い子。だんきくんのそばに近寄ってきます。
「おまえ マジ すごいわ。」
突然そう言われただんきくん、
「マジか。」
と驚いているうちに、れいきくんはだんきくんの下に潜り込み、持ち上げます。
今まで怠けてばかりでほめられたことがなかっただんきくん、うれしくなります。
さぁ、だんきくんはこの後、どうなるのでしょうか。
・・・「積乱雲の一生」です。
子供向けに積乱雲の成り立ちを解説する絵本だと聞いて借りてみたのですが、いささか面喰いましたw
絵柄がかわいらしいので、小さい子向けなのかと思ったのですが、このノリはちょっとムズカしくないですかね・・・? そもそも気象に関心を持つのは少し年齢が上がってからなのでしょうし、小学校高学年以上とか、やや大きい子向けなのかもしれません。
著者は雲研究者で気象庁研究官。
積乱雲ができる現象の流れは、よく読むとかなり詳細に解説されています。なるほどこういう風に積乱雲が発達していくのだな、という点ではおもしろいです。
ただ、自己啓発的?な雲たちのココロの描写を楽しめる人と引いてしまう人にちょっと分かれそうな気はします。
本文中は「ゆうだいせきうん」「ずきんぐも」とひらがな表記ですが、巻末の解説では漢字表記もあります(それぞれ「雄大積雲」「頭巾雲」)。積乱雲の形成に関連する写真や雨量情報の図もあり、なかなかおもしろいです。見返しには英語入りのイラストもあって、積乱雲に関する英単語がいくつか学べます。 -
暖気、冷気などを擬人化させて積乱雲を表現。確かに頭には残る。負の感情とか笑っちゃうけどうまい表現。
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だんきくん、れいきくん、せいうん、ゆうだいせいうん、持ち上げる、負の感情
絵がゆるくてかわいい
れいきくんに持ち上げられただんきくんは積乱雲になって、やがてれいきくんになって、だんきくんを持ち上げる
雲の仕組みが分かりやすい -
積乱雲の発達過程と衰退過程を「むつかしいことば(専門用語)をつかわずに、わかりやすい絵をつかって説明した本」。
「下降気流」を「負の感情」と書くところが端的な例なのですが、とにかく専門用語を一切使わずに、でも子供だけでなく大人も満足させるだけの内容を書いている。
上昇気流と下降気流の入れ混じる状況を、あたかも心の葛藤のように表現するなど、身近で直感的に理解できる言葉を使って積乱雲の一生を書く工夫は興味深い。
積乱雲だけでなく、いろんな自然現象で同じような本が欲しいな、と思わせてくれる一冊。 -
これは、可愛いし、わかりやすい。
空を見るのが、楽しくなる。