この女を見よ: 本荘幽蘭と隠された近代日本

制作 : 安藤礼二  江刺昭子 
  • ぷねうま舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784906791477

作品紹介・あらすじ

明治後半から昭和・戦前にかけて、破天荒な生と思想の軌跡を残した一人の女性がいた。救世軍から神道へ、そして禅と日蓮宗へ、新聞記者から女講談師、そして女優へ、その足跡は西日本一円から沖縄、大陸・南洋にまでおよぶ。このケタはずれな精神と行動力がやってきた場所、そこには宗門改革運動からアジア主義・農本主義まで、戦後におおいをかけられてしまった思想のエネルギーに満ちた胎動があった。発掘されたある女性像、そこから日本近代の隠された可能性とパワーが見えてくる。

感想・レビュー・書評

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  • 夜話 1993 久留米育ちの女傑本荘幽蘭女史。 | 善知鳥吉左の八女夜話
    https://ameblo.jp/yameyobanashi/entry-12333143263.html

    この女(ひと)を見よ 本荘幽蘭と隠された近代日本 - 出版社:株式会社 ぷねうま舎
    https://www.pneumasha.com/2015/06/22/%E3%81%93%E3%81%AE%E5%A5%B3-%E3%81%B2%E3%81%A8-%E3%82%92%E8%A6%8B%E3%82%88-%E6%9C%AC%E8%8D%98%E5%B9%BD%E8%98%AD%E3%81%A8%E9%9A%A0%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%BF%91%E4%BB%A3/

  • ノンフィクション

  • 破天荒な人という言葉は、まさに本荘幽蘭に冠すべき称号だと思った。当時の人では学歴もある人が歩んだ人生とは思えない。次から次にパートナーを代え、100人に達しそうになる所で、臆面もなく公表する。自ら妓楼に売りにでて断られる。
    職業もミルクホールの経営や新聞記者、俳優、講談師、etc.。並みの神経では耐えられないですね。病院に入っていたこともあるみたいなので、実際、常人とは異なったのかもしれないが凄過ぎる。まだまだ、埋もれている傑人がいるのでしょう。
    それにしても、江刺さんは、さすがによく調べあげますよね。何年か前に、本荘幽蘭について少し調べ ようとしたが挫折しただけに頭が下がりました。

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著者プロフィール

1967年東京生まれ。文芸評論家、多摩美術大学図書館情報センター長、美術学部教授。出版社勤務を経て、2002年「神々の闘争――折口信夫論」で群像新人文学賞評論部門優秀作、2006年『神々の闘争 折口信夫論』で芸術選奨新人賞を受賞。2009年『光の曼陀羅 日本文学論』で大江健三郎賞と伊藤整文学賞を受賞。2015年『折口信夫』でサントリー学芸賞と角川財団学芸賞を受賞。その他の著書に、『大拙』『熊楠 生命と霊性』『縄文論』など、翻訳書に井筒俊彦『言語と呪術』(監訳・解説、慶應義塾大学出版会)がある。

「2023年 『井筒俊彦 起源の哲学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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