私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

  • タバブックス
4.08
  • (82)
  • (73)
  • (43)
  • (10)
  • (1)
本棚登録 : 1766
感想 : 115
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784907053277

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 44ページまで読んだところ。まだ、本編に入っていない。

  • ・まずは直観。
    そしてそれをことばにすること。
    ことばは武器になる。

    ・家父長制への不満として男は女性に当たる

    ・女性が不利な立場に置かれるのは、判断基準そのものが男性によって作られているから

    ・男性を愛で包み込めるやさしさを強要されてきた女性に必要なのは、きれいごとばかりで飾られた愛でなく、苦労して相手を説得しなくても問題を解決できる自由

    相手に理解させない自由、包み込むための努力をしない自由、相手が差し伸べてきた和解の手を拒む自由、会話を断る自由

    ・女性が声を上げるのは、自分自身が主体として存在したいからであって、権威ある別の主体からお墨付きをもらいたいからではない

    ・女性は男性の意思とは無関係に、自分で選択することができる存在だ

    ・「すべての女性は美しい」「女性は平和的な存在」とかいうのも、女性嫌悪。女性に与えられた枠が固定観念で凝り固まっているから。

    ・名前をつけることで、問題が集約する。

    ・何が重要かは、あなたが決めていい。

    ・男性はいてもいいしいなくてもいい。男性が中心でなくても世界は回る。それを示すのがフェミニズム。

  • なかなかどうして硬派な本。性差別主義者の男性に対するトリセツが細かく書かれている。

    韓国のフェミニズムは日本よりも過激により先鋭的に進化している印象があったが、それだけ韓国というゴリゴリにマッチョな国では女性が生きにくいとも言える。日本ではあからさまな差別をする人はネット以外では殆ど見ないけど、間接的なぼんやりとしたなんだか薄ら気持ち悪い差別には女性なら誰しも遭っていると思う。よく女性性を逆手にとってしたたかに生きろ、というが、それすらも家父長制を内面化した上で利用しているのだから、根本的な解決には至らないと思った。韓国ではこのような若いフェミニスト研究者が育っているのだから、日本でも若いフェミニストたちが育ってほしい。ツイッターでネトウヨと喧嘩してる場合じゃないぞ。

  • まだ消化出来てない部分が多い。

  • とてもよかった。わたしも自身の経験への評価を知らず他人に求めていたことに気づいた。でもわたしの体験の評価はわたしにしかできないだろう、考えてみれば自明のことだ。これが差別かどうかはわたしが決めるのだ。

    「時間の無駄だと思うなら会話しなくていい」というメッセージを読んだときの目の覚める思い。今までどちらかといえばわかってもらおう、説明しなきゃという気持ちがあったけど、そもそもなんでこっちが心砕いて説明してやらなきゃならねえんだ。ほんとにそうだわ。したくない話はしたくないわ。

    実践編にいろんなケーススタディの対処法があったのもよかった。超辛辣な切り返し例ばっかりでちょっと笑えちゃうくらい。
    一冊通してユーモアも溢れているし、マニュアル形式の語りもわかりやすい。韓国の女性たちのパワフルさを見習って、やれそうなことから実践していきたいな。会話は苦手だけど…

  • 過去の出来事を思い出してしまうから読むのがつらかった。ただ、無理に相手に合わせたり、わかってもらおうと頑張らなくていい、というのは、フェミニズムうんぬんに関係なく、ふだんの友達づきあいでも大事だなと思った。

  • 2023.11.2
    韓国は徴兵制があるからこそ、フェミニズムが盛んなのかも…と思った。
    そして、それゆえに、女性の生きづらさが助長されてるのかな。
    でも、文中にあるように
    家父長制+男性の不満=男女平等
    なんていう式は絶対成り立たない

  • 「あなたに答える義務がない」
    話すのを決めるのはあなた

  • マジョリティには、マイノリティのことを学ぶ責任がある。学びもせずに検討外れな意見をしてくる連中など無視しよう。差別には怒りの声をあげよう。私たちはもう黙らない。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50174085

全115件中 81 - 90件を表示

著者プロフィール

イ・ミンギョン

延世大学校仏語仏文学科、社会学科を卒業後、韓国外国語大学校通訳翻訳大学院韓仏科で国際会議通訳専攻修士学位を取得。ENSパリ・サクレー校博士課程在籍中。フェミニストのためのことばを物し、訳す活動を行う。
著書に『私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない』『私たちにも系譜がある』『失われた賃金を求めて』、共著に『ヨーロッパ堕胎旅行』など。訳書に『妊娠中止(임신중지)』『母の国(어머니의 나라)』『国家ではなく女性が決めなければならない(국가가 아닌 여성이 결정해야 합니다)』『私、シモーヌ・ヴェイユ(나, 시몬 베유)』『すべての女性が同じ闘争をしているのではない(모든 여성은 같은 투쟁을 하지 않는다)』『ホイッスルが鳴ったら(휘슬이 울리면)』『主たる敵(주적)』などがある。

「2022年 『脱コルセット:到来した想像 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

イ・ミンギョンの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
レベッカ ソルニ...
植本一子
レティシア コロ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×