この国の希望のかたち 新日本文明の可能性

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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784907461287

感想・レビュー・書評

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  • 復興に向けた指針が具体的に示されています。
    お勧めです。

  • 現在、日本が抱えている問題、食料自給率、生産性の低さ、少子化、第1次産業の衰退等の解決案を提示しています。
    非常に難しい問題であるため、歴代政権でも解決できず、失われた30年の問題でもあります。著者は、吉田松陰の「夢なき者の理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に夢なき者に成功なし」との言葉を引用し、難しい問題ではあるけれでも、夢をもって問題解決をすすめていこうと提案されています。
    日本の問題点を理解したい方や、今後の将来に対する漠然とした不安をかかえている人におすすめです。私は、今後の日本の将来が正直不安です。わが子が苦労する未来をできるだけ残したくないので、何か参考にならないかと思い、この本を手に取りました。国の大きな方針や政策は政治で決定されますので、選挙で議員に投票する際の参考にもなるかと思います。
    本書では、近代物質文明の良い面を引き継ぎつつ、日本文明の特徴であった自然との和、共同体の和を回復して、新日本文明を築かなければならないと書かれています。西洋的なアプローチでだけで問題解決を目指すのではなく、日本の良さ、伝統を和合させて問題解決を図ろうと書かれています。
    会社員である私も気にする生産性についても、会社組織や個人の能力をあげるだけではなく、東京の一極集中をあらため、人口を分散させることで、通勤時間を減らすことで向上させる案はおもしろい案だと思いました。

  • 現代の日本がどのような状態なのか。著者は、近代物質文明の優等生としての日本の姿を、海外と比較し、また過去と比較して浮かび上がらせてくれます。日本の東京一極集中は世界的に見ても異常な状態とのこと。また食料やエネルギーを海外への依存度も異常。日本は物質的に豊かにはなったけど、個人としても国としてもあまりにも自律性を失ってしまっていることを著者は指摘しています。
    現代の日本は、自然と社会の循環性、人口の分散性、暮らしの適応性を見失ってしまっている。これらの問題が、すべて地方と農林水産業にしわ寄せされているとの指摘。既に自給して支えられる人口を超えているのであって、ゆるやかに適正規模まで人口が減少するのは問題ない。本書で著者は、単に古代に戻れということではなく、過去、海外を参考に、近代科学技術を活かして、明るい未来を目指してこの問題を克服する方策を提示しています。

  • 書評
    No.1214 百姓一揆は「革命を目指した階級闘争」ではなかった: 国際派日本人養成講座
     http://blog.jog-net.jp/202105/article_1.html

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著者プロフィール

大手製造企業の社員留学制度により米国カリフォルニア大学バークレー校に留学。経営学修士(MBA)、経営学博士(Ph.D.)を取得。
イタリア現地法人社長、米国現地法人社長などを歴任。
ビジネスの傍ら1997年にメールマガジン「国際派日本人養成講座」を創刊、以後24年にわたり発信を続け、現在の購読者4万人。
筑波大学・日本語日本文化学類・非常勤講師。
著書に、『世界が称賛する 日本人が知らない日本』『世界が称賛する日本の経営』『学校が教えない 本当の日本史』、など多数。
近刊に、『この国の希望のかたち』がある。

「2021年 『判定! 高校「歴史総合」教科書 こんなに違う歴史記述』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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