- Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
- / ISBN・EAN: 9784907542474
作品紹介・あらすじ
「みんなとちがう」なんて、思わなくていいんだ。
清々しい自然と人々とのふれあい。
少女の背中をそっと押した、ひと夏の物語。
【あらすじ】
素直に気持ちを伝えられない小学校3年生の桜。友だちにも家族にも気を使ってばかり。そのうえ、自分に自信がもてません。
そんな桜にとって、今年の夏は一大事! 鳥取のおばあちゃんの家に、一人で行くことになったのです。
不安と戸惑いではじまった夏休み。でもそれは、桜を大きく変えてくれる冒険の旅でした。
感想・レビュー・書評
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家族との関係がうまくいっていなかった小学生3年の桜が、夏休みに鳥取のおばあちゃんの家に泊まりに行く。おばあちゃんの家でも一人寂しいと感じていた。
そんな桜が地元の子と出会って変わっていく。
心の「壁」が取り払われていく様子が、清々しい文章で綴られています。
押切さんが携わった「あいサポート」という障がい者との関係を改善して住みやすい社会を作ろうとする活動がうまく取り込まれています。こんな社会が少しでも広がるといいなと思える本となっています。
読み終わると心があたたかくなれる本です。
文章の端々から押切さんの目から見た世界はこんなふうに映っているんだなというのがわかる本で、挿絵も押切さんの描かれたもので、物語の世界をうまく伝えています。
子供から大人までお勧めの本です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
弟のサッカーの夏休み合宿に両親がついて行くことになり、桜はたった一人で遠い鳥取のおばあちゃんちにあずけられた。いつもなら家族一緒で楽しい旅行だったが、桜は田舎の古い家が怖くて、淋しくてたまらなかった。
おばさんの知り合いの家の子が遊びに誘ってくれて、きれいな海や優しい人たちに、桜のこころはしだいにほぐされていった。
著者の押切もえさんの福祉活動が、「あとがき」で紹介されています。