- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784908117640
作品紹介・あらすじ
「即位礼正殿の儀」「大嘗祭」で世界中が注目! ベストセラー『「民族」で読み解く世界史』の著者が、天皇ブランドの秘密に迫る!
日本の皇室は万世一系を貫き、世界最長の歴史を持ち、海外の王室、政治家、知識階級の方々から多大な尊敬を集めています。とはいえ、昔から天皇、皇室とともに歩んできた日本人の中には、万世一系、男系天皇継承の価値と希少性、そしてソフト・ブランドとしてのパワーに気づいていない人もいます。
そこで本書では、「世界の権威・権力者」の実像やブランド力、そして戦いの歴史などを比較しつつ、世界史の視点から天皇の希少性や皇室のプライスレスな価値を紹介します。2019年秋以降に本格化する皇位継承論議、10月と11月に実施される「即位礼正殿の儀」「大嘗祭」を踏まえ、皇室が抱える課題や将来像に迫る教養書です。
感想・レビュー・書評
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日本が今後、他国から攻められた場合を想定すると、「兵士の数よりも、装備や兵器の質」を格段に上げておく必要があろう。とはいうものの、人口減少時代に戦争となるリスクを思わざるを得ない。
https://sessendo.blogspot.com/2021/12/blog-post_97.html詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
天皇の存在が世界唯一なのはよく分かった。
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2019.11.06 ブックスオートリで見つける。ネタ本としておもしろそう。
日本の皇位継承を考える上で参考になる。
<要点>
・女系天皇制は、女性差別ではなく、皇室外の男性を排除する男性差別。
・世論は女系容認。背景として、男女平等の流れがある。
・女性天皇を容認すると、なし崩し的に女系天皇容認に押し流される。
デンマーク、1953年王位継承法改正(女王容認)、1972年女王誕生、2009年長子継承制へ
・上流階級と中流階級→立憲君主制へ
中流階級と下流階級→共和制へ
・長子継承の国:スウェーデン(1980年)、オランダ(1983年)、ノルウェー(1990年)、ベルギー(1991年)、デンマーク(2009年)、イギリス(2013年)
<目次>
第1部 世界史の中の天皇論
2000年受け継ぐ世界唯一のエンペラーブランド
「天皇」の称号を打ち出した古代日本の国際戦略
世界史の中のエンペラーたち
天皇家だけが変わらなかった 世界の王室の過去と現在
第2部 世界の王室の継承問題①
女系天皇を認めるとどうなるのか
なぜイギリスでは女王や女系王が認められたのか
フランス王室に学ぶ「皇位継承問題」
女王の国オランダ、男系維持との格闘
第3部 世界の王室の継承問題②
華麗なるヨーロッパ王室の女性たち
「女性天皇容認」が招く結果
男系継承は本当にチャイナの影響か
男系論、女系論それぞれの論点早見表
第4部 政治・国家運営と天皇
日本は今も帝国である 立憲君主制・共和制の起源
アメリカはなぜ君主制を採用しなかったのか
皇室を葬った中国、守った日本
「天皇制」という言葉はタブーか 民主主義と世論戦
第5部 宗教的権威者としての天皇
天皇は神なのか 神道と日本人
天皇は本当に教皇に近い存在なのか
君主は宗教を必要とする 人が人を支配する原理
ヨルダン国王はムハンマドの血統を引いているのか -
章の構成がおかしい。何度も戻らなくてはならない。同じことばかりの説明が続く。著者の考察がけっこう狭いので、もう少しデータに基づいて論じてほしい。