- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784909313041
作品紹介・あらすじ
「私たちも、マンガホニャララで紹介してもらうのが夢でした!」
──コナリミサトさん(『凪のお暇』)、鶴谷香央理さん(『メタモルフォーゼの縁側』)熱烈推薦!
名企画「宝島社の『このマンガがすごい!』で一票も入らなかった中から選ぶベスト漫画」をはじめ、多くのマンガ家からも愛されてきた「週刊文春」の好評連載5年分+αを一挙収録!
小学館漫画賞選考委員も務める著者がマンガとマンガ評の未来をかけて放つ、圧巻の400ページ!
感想・レビュー・書評
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ブルボン小林こと長嶋有による、『週刊文春』連載のマンガ評の書籍化第3弾である。
あとがきにも著者プロフィールにも「長嶋有」の名はまったく登場しない。そのへんの徹底ぶりはこの人らしい。
書籍化第2弾『マンガホニャララ・ロワイヤル』が売れなかったため、この第3弾は文春から出してもらえなかったそうだ。
『週刊文春』のマンガ評コーナー自体が先ごろ終了してしまったので、このシリーズの書籍化もこれが最後だろう。
まあ、マンガ評論の本は元々「売れない」ジャンルであるうえ、いまやマンガ自体が売れない時代なのだから、無理からぬことだろう。
私は、第1弾の『マンガホニャララ』はその斬新な切り口に感心したが、第2弾『マンガホニャララ・ロワイヤル』でダラダラした内輪受けの雰囲気にガッカリし、評価を下げた。
この第3弾は、「ロワイヤル」よりは復調しているが、連載開始当初のような新鮮さはもうない。
初めての子どもが生まれたことがくり返し強調されたり、ブルボン小林が自分のことを書きすぎ。「自分語り」がウザい。
とはいえ、私の知らなかったよい作品もいくつか教えてもらったし(たとえば、『オーイ! とんぼ』はゴルフ・マンガだから、本書でくり返しオススメされなければ私は読まなかった)、一読の価値はあった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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