一泊なのにこの荷物!

  • ミシマ社
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本棚登録 : 214
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909394866

作品紹介・あらすじ

*** 4/26(水)リアル書店先行発売! ***

「これ、いるの?」とお互い思えど、言い出せず…。

俳優と編集者、性格も趣味もまるで違う、
とある夫婦の順ぐりエッセイ。

“本書は同じテーマで「私→夫」の順で綴った雑文集ですが、食べたもので身体は作られるといっても、同じものを食べていても同じ人間にはならないってことを再確認しました”
――本上

“同居人の私としては、パートナーの現在の思考、嗜好、志向が改めて分かってよかった。へえ、そう思とるのか”
――澤田

京都の街での小さな暮らしの記録。

感想・レビュー・書評

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  • 俳優の本上まなみさんとその夫、澤田康彦さんのリレーエッセイ。
    澤田さんに関してはたぶん知る人ぞ知る…なんだろうけど、椎名誠さんファンにとっては超有名人である。
    あまり表舞台に出ることのない人だが、やはりユーモアがあっておもしろい。
    本上さんとはだいぶ年の差婚みたいだけど、そういったことを感じさせない、良いコンビネーションだ。
    ちょっぴり結婚がうらやましく感じられる本だった。

  • ほのぼの交換日記みたい、それもご夫婦間で一つのテーマを語り合う。「朝ごはん」「「運動」「お酒」「車」「ひとり暮し」「ひま」「ペット」「學校」「うそ」などについてあれやこれや、お互いの思考、嗜好、志向、が改めて分かって良かったと。でもこの本、なぜか読むのに五日も費やしてしまった。「コンチキチン」とあの祇園祭の京都のペースに丸め込まれたようでおます。
    でも夫の澤田さんと妻の本上さんの年の差18歳とは羨ましいかぎりですな。これだけ離れていたら、少しの違いなんて、ちょっとしたチョンボでも、どんなことでも許してしまいそうでおますな・・・うらやましい。

  • 大好きな本上まなみさん。
    どのエッセイも言葉遣いがリズミカルで、ごはん作りの描写がいつも美味しそうだし、と読んでいてホッとするので、今回のエッセイも、読むのをとても楽しみにしていました。最初から朝ごはんのお話。待っていました、食べ物の話!
    コロナ禍のステイホームゆえののんびりと過ごせた日々だったようです。
    今回は、海好き、山好き、車好きという意外な一面を知れて面白かったです。そして、旦那さんサイドから見た本上さんのお話も可愛らしい。
    旦那さんは旦那さんで編集長になる人っていうのはこういう人なんだなぁと感心しながら読みました。
    そうそう、出版社の紹介文通り、巻末に載せている写真、確かに一泊なのに大荷物で圧巻です!
    今後のリクエストとしては、息子さんが寝る前に語り聞かせる、息子さんが大事にしているぬいぐるみ「しろぼん」が主人公の創作物語。本上さん、児童文学に向いている言葉遣い・着眼点なので、面白そうです。是非ともいつか出版してほしいですし、Podcastとかで配信してほしいです!

    【やってみたい!なメモ】
    ・朝食は、フライパンで温めたパンと中華せいろで蒸した季節の野菜に卵4つ分のチーズオムレツ・・・おぉ、せいろ、家にある。今度やってみたい。
    ・調味料は、京都の飯尾酒造のお酢と、山田精油の金ごま油がお気に入りとのこと。
    コーヒー豆はサーカスコーヒー。全部気になる。
    ・そうめんのつゆは、うね乃の職人だし一掴みをとろ火で数分、ザルで濾して、昆布だしの粉末+煮切った日本酒+薄口醤油+濃口醤油。薬味は、ネギ、紫蘇、生姜、茗荷、酢橘、胡麻、梅干しを少しずつのフルスペック。鳥ささみや夏野菜の天ぷらを添える。元々めんつゆは自分で作る方だけど、夏が来たらこれもやってみよっと。
    ・苔に水分をスプレーで与えてルーペで覗くと楽しいみたい。やってみたい!
    ・「木の砂場」というピンポンサイズの木の球の砂場に沈むと身体中のツボに当たって気持ちいいらしい。やってみたい!
    ・子どもの頃は、窓にベターっと顔をくっつけて変顔していた、とか可愛すぎでしょ。
    ・国民宿舎「丹沢ホーム」によく行くらしい。ムササビの巣箱とかあるとのこと。行ってみたい!

  • 一泊なのにこの荷物!
    本上まなみ・澤田康彦

    ∞----------------------∞

    俳優の本上まなみさんと、旦那さんで雑誌編集者の澤田康彦さんご夫妻のエッセイ。

    文章が読みやすいだけじゃなくて、すごく楽しい!
    同じテーマを別々に書かれてるんだけど、それぞれの視点でお互いのことや子供たちがどう見えてるかが、同じようでいて違っているのも面白い。

    エッセイは、こういう生き方楽しそうだな、真似したいなって思えることがあって好きなんだけど、この本も特別ためになるって訳でもないちょっとした「生き方の方法」を教えて貰ってる感じがした。

    気張らずに、楽しく過ごしていこうって前向きに考えられるようになれる本だと思う。
    そして、本上さんの天真爛漫な感じと圧倒的行動力が素敵!

    2023/07/24 読了(図書館)

  • 飾り立てていない、ある家族の日常がそこにはあった。

  • 本上まなみと澤田康彦夫婦によるエッセイ。同じテーマでそれぞれが執筆。
    夫婦とはいえ、男女の違い、年齢の違い等で内容がこんなに違うのかと思う点と、やはり夫婦となって(それは一生を共にしようと決意したからだろう)一緒に生活する二人として、よく似た観点を持っているな、と感じたり。
    子育て中の夫婦として、子供の話題も多く出てくるが、とても自然で普通な感じである。
    なかなか面白いエッセイ集だ。

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  • 勝手に旅行記的なエッセイと思っていたら、夫婦の暮らしの記録だった。本上さん面白い文章書かれるんだな~「窓」の章が好きでした。

  • ご夫婦で同じテーマで書く往復?エッセイ。
    身近なテーマで書く本上さんの文章は優しくて、どこか力が抜ける感もあり好きでした。
    パートナーさんのこと、ご家族のことは存じ上げず…
    特にコロナ禍の生活も書かれてるので、当たり前だけどみんな生活があるんだなーと改めて思ったのでした。
    交換エッセイで、客観的に見たお互いの事や生活も感じられて悪くない形式。
    本上さん、イメージ通りな気もするけど登山されたり意外とたくましい。
    京都にお住まいで、いわゆる丁寧な暮らし、が文章から窺われて憧れる。

  • 25冊目(5-3)

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著者プロフィール

1975年東京生まれ。俳優・エッセイスト。長女の小学校進学を機に京都に移住。出演作に映画『紙屋悦子の青春』『そらのレストラン』、エッセイに『落としぶたと鍋つかみ』(朝日新聞出版)、『芽つきのどんぐり 〈ん〉もあるしりとりエッセイ』(小学館)、『はじめての麦わら帽子』(新潮社)、絵本に『こわがりかぴのはじめての旅。』(マガジンハウス)など。ABCテレビ『news おかえり』(火曜日MC)、BS朝日『そこに山があるから』に出演中。

「2023年 『一泊なのにこの荷物!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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