- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784909394910
作品紹介・あらすじ
政教分離、旧統一教会、カルト二世
…こうした問題を解くためにも。
行、夕日、お墓などに宿る
日本固有の「クセ」を知ろう。
「宗教的センス」を引き上げる名人対談
日本宗教のクセ
・都市仏教が大地の霊と「くっついた」のが浄土真宗⁉
・内面重視ではなく「行」をとても大事にする
・形を変えながら脈々と続く聖徳太子信仰
・習合的なモデルとしての在原業平と四天王寺
・国と引き離してもなお成り立つ神道とは? …etc
感想・レビュー・書評
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内田樹、釈徹宗二人の対談集。日本宗教について広く様々なトピックを取り上げ考察を繰り広げる。その視点が全体を見通す広いものであるということが、半ば漠然とした「クセ」という言葉に表れているのだと思う。習俗を日本宗教のクセとして捉える視点は面白かった。私はずっと昔から日本には宗教教育が欠落していると思っているので、その点では非常に考えさせられる内容であった。
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TEA-OPACへのリンクはこちら↓
https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00612152 -
日本宗教の神仏習合論が興味深かった。正月には神社へ初詣に行くし、年末はお寺へお墓参りに行って、クリスマスにはツリーを飾ってクリスマスケーキを食べている。宗教的センスの良さは持ち合わせたほうが良さそうだと思った。
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p48 四天王寺 御本尊は救世観音
太子信仰 聖徳太子
金剛組は太子建立の四天王寺を作った人たちの系譜 -
日本人は無宗教、という感覚は今でも根強くはあるんだろうけど、一方でいやけっこう宗教的な国民性だよ、という見方も浸透してきている気はする。二世問題やら、統一教会問題やら、社会をにぎわしたりもしたしね。内田氏の見方は、けっこういろんな本で一貫している気がするんだけど、それは原理ではなく程度であるということ。まぁ、おりあいつけましょうよ、と。下手するとぐずぐずになってしまいがちで、敬遠される見方かもしれないけど、案外それこそが日本的な大人の知恵なのかもしんないな、なんて思った。そうした、昭和から平成を背負ってきた世代の内田氏の見方に対して、釈氏が宗教的背景を交えながら、感想を行ったり、伝統について、あるいは今現在進行しつつある活動について語ってくれる。読んでいて、楽しかったし、いろいろ刺激的だった。
俺自身は、ボーン・クリスチャンといういい加減な宗教的背景があるんだけど、まぁそのくらいがあっていいのかもしんないと思う。
宗教はネガティブなものではないが、同時に安易に利用できるようなものとしてなめてもいけない、というね。 -
店が栄えるのは富士見坂と潮見坂。
日本人は基本西へ。 -
読了。今の自分にそれほど緊急性のある話でもなかったが、つい本屋で買ってすぐに読み始めた。今の自分に必要なことであったように感じる。