〈美しい本〉の文化誌 装幀百十年の系譜(3,000円+税、Book&Design)
- ブックアンドデザイン (2020年4月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784909718037
作品紹介・あらすじ
夏目漱石『吾輩は猫である』以降、約110年間に日本で刊行されてきた、美しい本350冊を振り返り、ブックデザインの変遷について書かれた本です。
ベストセラーや話題になった装幀のほか、村上春樹『ノルウェイの森』など著者による装幀、恩知孝四郎や芹沢銈介など工芸家による装幀、文化人や編集者による装幀を紹介。書籍で使われてきた用紙や書体に至るまで、あらゆる角度から近現代の装幀について解説しています。著者は『装幀時代』『現代装幀』『装幀列伝』『工作舎物語』など、装幀に関する書籍を多数執筆している臼田捷治氏。
日本の造本文化を支えてきた装幀家、著者、編集者らの仕事でたどる日本近代装幀史の決定版です。
感想・レビュー・書評
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https://bookdesign.theshop.jp/items/27857052詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本は紙派。
紙派なのは、紙面の触覚からの印象、絵画的な視覚からのインスピレーションが好きであり、それらを欲しているからだなと認識した。
日本の装幀史に始まり、どういう人たちがどこをデザインしていたのか、本とは何なのか、装幀とは何なのか、装幀家のこだわり、思いと共に知ることができる。
終盤のフォントに関するところはマニアック過ぎて、途中から流し読み…。
読みながら、自分が手元に置きたい本と、興味はあるけど買うのは躊躇する本の好みが少し見えた気がした。
これいいでしょという自己啓示・承認欲求が強く感じられるようなモノは苦手だ。
本を装幀の目線で見てみる。
面白く、美しい。 -
ちょうどこの本を読んでいるときに、小村雪岱の関連展示がいくつかあり、本に出てきた資料もみることができ。
やはりこういうのは図版が豊富だとわかりやすくてよい。
装訂についての流れと、自装もよいなぁ。。帯にもあるとおり、「美しい本」とは何なのか。色あせることのない、装訂文化は電子書籍が太刀打ちできるものではない。