少年と罪――事件は何を問いかけるのか

制作 : 中日新聞社会部 
  • ヘウレーカ
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本棚登録 : 64
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909753007

作品紹介・あらすじ

神戸連続児童殺傷事件から20年あまり。いまだ少年への憧れを隠さない子どもがいる。その一人、名古屋大学元学生は知人女性を自宅アパートで殺害、高校時代には同級生にタリウムを飲ませた罪で無期懲役となった。「人を殺してみたかった」。少年Aも元名大生もそう口にした。だが社会はそんな少年たちの心の闇に正面から向き合ってきただろうか――。社会を震撼とさせた重大少年事件の加害者、被害者、双方の家族、司法関係者などを丹念に取材。事件の背景や加害少年たちの内面に迫ると共に、被害者家族の悲しみと苦しみ、加害者家族の過酷な現実を描き出した、渾身のルポルタージュ。少年法の適用年齢引き下げの議論が本格化するなか、少年事件の実相を知るために欠かせない一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 加害者側で書かれた本で酒鬼薔薇事件の犯人から始まり、加害者の家族のことなど書かれていて凄く面白かった。家庭環境が関わっていることが分かった。将来こんな、事件が起きないように自分にできることをしていきたい

  • サカキバラ事件の前後から、世間に衝撃を与えた少年事件についての長期取材。特に名大生の事件を取り上げている。
    名大生の事件では、鑑定人が、私の鑑定書をよく読めと怒鳴り声を上げて、裁判長もそれに関して怒ったとのこと。

  • 少年Aに影響を受けた少年事件のルポタージュ

    中でも元名大女子学生の殺人事件が印象深いが
    「人を殺してみたかった」という心理は
    理解しがたいものがありやりきれない思いしかない

    薬丸岳氏のインタビューもあり
    もっと切り込んでほしかった気持ちはあるが
    今後も少年犯罪をとりあげ
    多角的な視点で作品を書き続けてほしいと思う

  • 東2法経図・6F開架 368.7A/C65s//K

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著者プロフィール

新愛知」と「名古屋新聞」を前身に、「中部日本新聞」として1942(昭和17)年創刊。中日新聞(名古屋本社、東海本社)、東京新聞(東京本社)、北陸中日新聞(北陸本社)などを合わせ、333万7000部を発行している。大阪、岐阜、福井に支社、取材拠点となる総支局・通信局部は国内168か所、海外15か所にある。名古屋本社社会部には51人(2020年1月現在)が所属し、愛知県警、愛知県庁、名古屋市役所、司法の取材担当記者のほか、幅広いフィールドで連載企画などに取り組む遊軍、大学や病院を取材する医療科学班などで構成している。中日新聞社会部としての主な編著に『日米同盟と原発 隠された核の戦後史』『君臨する原発 どこまで犠牲を払うのか』(東京新聞出版局)、『祖父たちの告白 太平洋戦争70年目の真実』(中日新聞社)、『新貧乏物語 しのび寄る貧困の現場から』(明石書店)、『少年と罪 事件は何を問いかけるのか』(ヘウレーカ)がある。

「2020年 『死を想え メメント・モリ 多死社会ニッポンの現場を歩く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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