- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784910053455
作品紹介・あらすじ
暮らしレーベル、第5弾。
滝口悠生さん、推薦。
「文章を書くことはどうしたって誰かが生きた時間の肯定になることをこの本の文章は教えてくれる。湖底に潜むような、重くて鈍い、けれども確かな希望。」
感想・レビュー・書評
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タイトルが、ペンネームが、まるで通せんぼされたように素通りすることを許してくれなかった。立ち止まってよかったのか、それとも素通りしたほうがよかったのか読んで確かめたい
#脳のお休み
#蟹の親子
24/1/18出版
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き
#読みたい本
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家族、愛犬、ハムスターのお話、そして子供の選択。読んでいて苦しくなった。すごく人間味のある真っ直ぐな人なんだなと感じました。*私にとって、所有している物の量は未来に対する思惑によって、変動するものだと思う。*どこにも当てはまる必要なんてない。気高く、はっきりとした主義や理念を持って生きるだけが生活だなんてことはない。日々は淡い。時々楽しく、時々つまらなく暮らすだけだ。
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重くて鈍い
エッセイと呼んでいいのかもわからない
なのに、読み始めたら止められなかった
カサブタをほじほじとめくり続ける彼女を
見つめ続けていたはずなのに
めくっていたのは
私のカサブタだったみたいに
じくじくと痛い気持ちのまま読んだ
かさぶたは、できるやいなや、めくりたくなるし
ささくれは、むいたら痛いってわかってるのにむきたくなる
読み始めて、止められなくなった理由は
この辺と同じ気がする
タイトルを読んでも
目次を読んでも
どんなエッセイなのかわからない
読み終わった今も
どんなエッセイかと言われると、わからない
下北沢のボーナストラックにある
日記専門店「日記屋月日」の初代店長であり
日記本「にき」の著者でもある蟹の親子さん
私もなんの拍子にか日記屋月日をフォローし
日記をつける三ヶ月というワークショップに参加して、日記にどっぷりと浸かった
初めて日記を本にする時に目指したのは
蟹の親子さんの「にき」だった
「浜へ行く」「水筒」と日記本を買い
今も日記をメルマガで読ませてもらってる
日記ってこういうことか
という一つのカタチであると思う
普段の日記を煮詰めて、煮詰めて、漉して結晶を取り出して、順に並べたみたいなエッセイとでも言ったら少しは近いのか
忙しなく考え続ける脳が
少しでもお休みしてくれたらいいな
まだもっとこの文章を読んでいたい
少し中毒になっているかもしれない
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あまりにも重くて途中で置いていた本。日記本「水筒」を読了して改めてページを開いた。
読んでいて、怖い、と思った。自分の中にひた隠しにしている嫌な部分を指でほじくり返されている感じ。ジクジクとずっと痛い。
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ばらばらの時系列な事柄が、読み終わると一塊になる。家族のこと、ハムスターや犬のこと、仕事のこと、震災のことなど日常が書かれるが本音ベースの随想は日記を読んでいるような気になる。自分のまわりでの出来事とラップする内容もあり、読んで良かったと思える一冊。
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「私はあなたじゃない」のにどこまで人と生きていけるのだろうか。うまくできるならやりたくないことでもやれと言われてしまうのか。理屈が独特で何が悪いのか。重い言葉によって読んでいる私の中から怒りが引きずり出されてきた。文中にあるように記憶のしりとりがうまい。
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これだけ日々の暮らしを観察して、みずみずしい言葉で切り取って表現できるのはすごい、の一言。ただここまでつぶさに見えるのはしんどさも多いだろうな。
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表紙に惹かれ1ページだけ読んで購入(好きな感じ!)
著者の思い出をいったりきたり時系列はバラバラだけど読めばすぐにその時に入り込める
自分だけの秘密の日記を共有してくれてるようだ
だから、綺麗なものだけじゃなくありのままな文章で好きでした◯