数学者の朝 (セレクション韓・詩)

  • クオン
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784910214504

作品紹介・あらすじ

見えない場所、聞こえない声、いまだない言葉
語りえない物語のために

詩が広く愛されている韓国において
文学性と社会性を兼ね備え、深く心に刻まれる詩を紡ぐ
キム・ソヨンの単著詩集を初邦訳。

韓進自動車の労働者の闘争に寄り添って書かれた「主導者」、
映画「詩人の恋」で朗読された「だから」など、49編を収録。

第八回日本翻訳大賞受賞作『詩人キム・ソヨン 一文字の辞典』の監訳者
姜信子による翻訳でお届けします。


「詩は読み解くものではなく、生きるもの。
 埋めるべきものがあるとすれば、
 それは、詩を生き、旅を生きる自分自身の空白なのですから。
 この詩集を手に取って旅人となったあなたも、それは同じ。
 今さら気づいても、もう引き返せない。
 (ああ、なんてこと、キム・ソヨン!)」
――姜信子(訳者あとがきより)


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「セレクション韓・詩」は、
韓国語で紡がれた同時代の詩のことばを贈るシリーズです
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感想・レビュー・書評

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  • 文学ラジオ第136回紹介本https://open.spotify.com/episode/7uz3SapBasYvO26ZloQeSx?si=3fa86844657841f8

    「一文字の辞典」のときはユーモアがあったが、今回は詩がもつ世界に旅立っていくような印象があった。
    鋭い言葉が多く、1文だけで世界が反転したり、深い部分に入っていくような詩もあった。
    詩集全体としてのまとまりはまだ見えてこないが、五部構成で、それぞれの部に良さがある作品

    キム・ソヨンさんの旅を後追いしている感覚で読めて楽しかった。
    すごい良かった。
    最初、第一部の詩が難しいと思っていたけど、姜信子さんのあとがきを読んだら、キム・ソヨンさんに親近感を持てて、そこから詩の世界に入っていけた。
    ただ、はっとするような詩があれば、入っていけなかった詩もあった。
    「一文字の辞典」は読んですぐ楽しめたけど、この詩集はわからない詩もあったから、読む度に発見して長く楽しめそう。

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著者プロフィール

詩人。詩集に『数学者の朝』(クオン、2023)、『極まる』、『光たちの疲れが夜を引き寄せる』、『涙という骨』『 iへ』ほか。エッセイ集に『詩人キム・ソヨン 一文字の辞典』(クオン、2021、第8回日本翻訳大賞)、『心の辞典』ほか。露雀洪思容文学賞、現代文学賞、李陸史詩文学賞、現代詩作品賞などを受賞。

「2023年 『奥歯を噛みしめる 詩がうまれるとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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