だから自分を変えたのです: ダイアナという生き方

著者 :
  • ブルーモーメント
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本棚登録 : 282
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784910426044

作品紹介・あらすじ

ダイアナの人生は「お勉強ができなくて学歴もなく、かわいいだけが取り柄の女の子」が逆境のなかで諦めることなく闘い続け、「世界規模で圧倒的な影響力をもつ人道主義者」になるまでの変貌物語と言っていい。
 ひんぱんに絶望し、ひんぱんに号泣し、ときに自分の体を傷つけながらも、彼女が内に秘めていた才能を脅威的に開花させてゆく姿には、心底、圧倒され、涙するほどに心ゆさぶられる。
 人間はここまで変われるものなのか。
 畏怖の念を私はいだく。(「序章」より)
 

絶大な人気を誇る美しいプリンセスは、公務では可憐な笑顔をふりまきながらも、摂食障害や自傷行為に苦しんでいた。夫からの愛を求め、それが叶わず、自分に自信がなく、そんな自分を罰するために自分を傷つけていた。
しかし「価値のある人になりたい、自尊心がほしい」、そう強く願ったときから彼女は変わり始めた。
 その自己変革はすさまじかった。内面を磨き、世界に目を向け、自分の立場を見極め、自分にしかできない活動に精力を注いだ。人々から避けられている人たち、苦しんでいる人たちへの支援、個人的な慰問、対人地雷廃絶のための活動…。その原動力は「愛されない苦しみを知っているからこそ、人々に愛を与えたい」という想いだった。
 そして彼女は世界的に有名な「人道主義者」となり、まさにこれから、というとき逝ってしまった。
 36年という短い生涯ではあったが、目に見えるもの、見えないものふくめて彼女は多くのものを遺してくれた。
 人はここまで変われる。人間の「可能性」を想い、涙さそわれる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • ダイアナ妃についてざっくりとしか知らず、タイトルと見出しに惹かれて読みました。
    王室で不遇な扱いをうけ、自分の生きる意味とはと自尊心を傷つけられる彼女の境遇を思うと胸が痛くなりました。そんな中ダイアナ妃は、気になることは進んで勉強し知識をつけたり、慈善活動を通して、自ら自尊心を高めて生きる道を切り開いていった彼女の生き方に心打たれました。

    さいご、事故死が王室の陰謀論だとしたら、イギリスはそうとう闇が深いな…恐ろしいとなりました

  • 過去や境遇は変えられない。
    でも唯一、自分の行動だけは自分の力だけで変えることができる!
    自分を肯定できないのならば人の役に立つことをするのが一番の近道!
    そして人を想い、大切にするのと同じように自分のことも大切にする。
    人が悲しい時にかけてあげる言葉を、自分が悲しい時にも自分自身にかけてあげる。
    勇気をもらえる一冊です☺︎♡

  • ブルーモーメント社の本は、一人の女性として強く生きたいという思いを持たせてくれる。ダイアナの生き方に必ずしも賛同するわけではないし、いいなとも思わないけど、自分を貫いたダイアナの生き方には学ぶものがある。

  • 華やかなイメージを持っていたけど
    とっても人間らしく生きた人、ダイアナ。
    イメージが憧れから尊敬に変わった。


  • 「おかれた場所で咲きなさい」
    ものすごく心にすっと入ってきた
    ダイアナという人物の生き方から、自分を変えて生きたいなって思った

  • つい先日、英国での戴冠式のニュースを目にして、ダイアナ元妃について気になり手に取った一冊。

    中学生ぐらいでも理解できそうな易しい内容と書き口で、想像以上に読みやすかった。
    ダイアナについて全く何も知らなかった私にとってはかなり勉強になるもので、勇気と優しさをもらい、心が震えるような、そんな一冊だった。

    ダイアナは見目も心も美しいプリンセスで、完璧に見えるけど、実は沢山失敗したりうまくいかなかったりと人間らしいところも沢山あって。とにかく一生懸命な方だったんだなということが伝わってきた。

    亡くなって30年弱経った今でも彼女の生き方が語り継がれていることがすごい。ダイアナこそ王妃に相応しいと言われるほど、未だに根強く世界の人々から支持されている所以が分かったような気がした。

    イギリス王室について、慈善活動について、ダイアナという方について、知識ゼロの人のための入門書としておすすめの一冊。

  • 読む前はダイアナのことあまり知らなくて「高貴な方で、強い女性」「なんか可哀想なプリンセス」「早くに亡くなって死の真相も謎に包まれてる」というイメージだった。

    この本読み終わったいま「すんげぇ人間ぽい」「高貴な方だけど誰よりも近い存在」「優しくて強い」と同時に「家庭事情や王室生活からくる自尊心の低さ、摂食障害の苦悩も味わった方」「プライベートメンヘラすぎ」「ちょっと幼い」といろんな面を知れた。

    総じて思うことは、ダイアナさんって本当まっすぐで優しくて強い魅力的な方。

    ■もともと勉学も苦手だったらしいけど、やるべき事への勉強の姿勢はカッコイイなと思った。

    慈善事業するに当たって
    エイズや感染症、アル中、ホームレス、対人地雷など

    自身の摂食障害から漢方や健康的な食事、

    人々を癒したいという思いから
    ヒーリングなどなど…

    ■ぶっちゃけ美化しすぎてんちゃうか、と懐疑的に読んでたところもあったけど、そうやとしてもやっぱりダイアナさんすごいしカッコイイなと思った

    ■プライベートメンヘラ過ぎて衝撃 笑
    あんなすごい人にこんなん言ったら失礼なのは承知だけど「メンヘラすぎて苦笑い」

    ■メディアの使い方(=エイズ感染者と直接握手で性感染症への正しい理解、タージ・マハル1人で写る、キス拒むことで夫婦関係の破綻を暗示、などなど)はある意味戦略家だなと思ったし、素敵だなとも思った
    (あんなメンヘラ発狂女性やとは思えん…)

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著者プロフィール

山口路子(やまぐちみちこ)
1966年5月2日生まれ。作家。美術エッセイ、小説など著書多数。近年では、ひとり出版社ブルーモーメントから「生き方シリーズ」の刊行が始まる。また、大和書房より刊行の言葉シリーズ(『オードリー・ヘップバーンの言葉』『マリリン・モンローの言葉』『ココ・シャネルの言葉』『ジェーン・バーキンの言葉』『マドンナの言葉』『カトリーヌ・ドヌーヴの言葉』『サガンの言葉』など)が好評、『逃避の名言集』も話題となり版を重ねている。近著は『大人の美学 245の視点』『ピカソの言葉』『彼女たちの20代』。著者累計60万部を超える。

「2024年 『私を救った言葉たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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