- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784910426068
作品紹介・あらすじ
オードリー・ヘップバーン、ココ・シャネル、草間彌生、マリー・クワント、オノ・ヨーコ…
時代のアイコンとなった彼女たちは、二十代をどのように過ごしたのか。
何を考え、何に悩み、何に苦しみ、どのようなことに幸せを感じ、どのような出会いが
あり、そして、どのように生きたいと願っていたのか。
世界的に有名であること、私自身が興味を惹かれ、伝えたい二十代のエピソードがあること。
その視線から十三人を選びました。
若くして世界的な名声を手にした人もいます。明確な目標にむかって無我夢中だった人もいます。軽やかに好きなことを仕事にした人もいます。人生に絶望し自ら命を終わらせようとした人もいます。恋愛に悩みに悩んでいた人もいます。
その色彩はさまざまですが、執筆を進めるなかで、通底するものが見えてきました。
「はじめての経験」にどのように対処するのか、立ち向かうのか、傷つくのか、その後どうするのか。
それがどんなにささやかなエピソードであっても、そこに、すでにその人のスタイルが
ある、ということです。
そして、それはいまを生きる人々の多くに通底することではないか、と思うのです。
あなたは彼女たちの二十代に何を想うのでしょうか。
(序章より)
すべての世代に贈る、自分のスタイルを考えるきっかけになる一冊。
■「自分自身を表現するの。そうしたら自分を尊敬できるわ」ーマドンナ
■「二十代のころから退屈だけは拒絶し続けてきたわ」ーカトリーヌ・ドヌーヴ
■「若さのすばらしい点は、自分にはできると信じて疑わないところ」ーマリー・クワント
■「惨めなの。自尊心がもてるような活動がしたいのよ」ーダイアナ
■「自分らしくなれなかったら何になってもしかたがないでしょう?」マリリン・モンロー
■「描くことしか自分を救う道はない。芸術に人生を捧げたい。」ー草間彌生
■「私はこうなりたいと思い、その道を選び、そしてその想いをとげた。」ーココ・シャネル
■「それはまさに可能性を探す旅だった」ーヴィヴィアン・ウエストウッド
■「私はその朝、自分が何よりも愛するもの、今後一生愛し続けるであろうものを発見したの。」ーフランソワーズ・サガン
■「欲求不満のかたまりでした。将来は敷かれたレールを進むだけ。」ージャクリーン・ケネディ
感想・レビュー・書評
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この本で紹介された13人のなかには、20代前半の若いうちから一躍スターになった人もいれば、20代は下積み時代で30.40代で開花したという人もいる。だけど彼女ら全員に言えることは、何者かになりたいと、はっきりと道は決まっていないけれど、生きていくために必死に努力して、常に向上心をもち活動していたという印象を受けた。
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救いになる言葉や考え方が、この本と向き合うことで一つは拾えると思う。
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ちょうど今20代で、今後人生どうなってしまうんだろう、何をすれば満足できる人生になるんだろうと迷子になっている中この本に出会って、同じように感じていてもがいていた女性たちの話を読めて救われた。皆何かしらの制約の中、精一杯努力して生き続けていた、そんな彼女たちの20代を疑似体験できるものだった。そこから考え方、生き方を勉強できた。中に出てきた数々の書物、映画等を一度読んだり見たりしてその知識をつけたのちに再度読みたいと思う。今後も道に迷った時、これをバイブル的な存在として読みたいと思う!
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◾️草間彌生
『ニューヨークに行ったら、これよりうんと素晴らしい作品をどんどん作ろうと思ったのだ。だから惜しげもなく全部燃やした』
→過去の栄光にすがらない、向上心が素晴らしいと思った。
◾️フランソワーズサガン
『やさしさのない人とは、相手にできないことを求めること。』
人は友達に対して、相手のことを思ってだとしても何かしら忠告めいたものを言ってしまいがち。
彼女が友達に求めたのは、お互いのすることを捌かないこと。見逃すこと。余計な口出しをしないこと。そして相手にできないことを求めないこと。
→これは私的に耳の痛い言葉。気をつけよう。
◾️ヴィヴィアンウェストウッド
『私が昔から続けていることは考えることと本を読むこと。やるべきことはたくさんあるし、仕事に終わりはない。けど、本を読まなければたったひとつの人生しか経験できない。私は本を読むことで多くの人生を経験してきたの。』
→この言葉でもっと沢山本を読もうと思った。
◾️オードリーヘップバーン
『一生を振り返った時、映画はあっても子供達のことを知らなかったら悲しい。子供の成長を見ることほど楽しくてワクワクふることはありません。子供の成長はそのとき一度しかないのです、』
◾️ココシャネル
→『嫌い』『自分は何が嫌なのか』という観点から価値観を模索し、行動を決めるのも一個の方法だなと思った
『かけがえのない人間である為には人と違っていなければならない』
◾️マドンナ
『彼らが私を否定する事にエネルギーを費やしていることが嫌なの。他にすることがあると思うのよ』
『世界を変える唯一の方法は、どこかの国の政権交代ねも大量殺人でもなく、私たちが日常レベルで人間関係を見直すこと。愛だけが世界を変えることができる』
◾️マリリンモンロー
『自分らしくなれなかったら何になっても仕方がないでしょう』
『自分が三流だっていうことはよくわかっていたわ。外側はともかく中身がダメなのよ。だから勉強したい気持ちはすごかった。自分を変えたかった。自分を豊かにしたかった。』→読書で克服。
______感想
みんな内面磨きを大切にしている。
読書しよう -
13人の著名女性人の人生が分かりやすく解説されている。彼女たちの20代がどんなシーズンだったかに焦点が当たっており、各sectionで成功のルーツや苦難を象徴する3つの出来事がpointyに記されている。個人的に、第一章の草間彌生の人生がパワフルで心打たれた。元気や自信が無くなった時にまた読みたい。作者の、本作を書いた動機にも心あたたまった。2024/1/31 読了
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女子栄養大学図書館OPAC▼https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000067017
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◆ カトリーヌ・ドヌーヴ
「誰しも他人をジャッジする権利を持たない。正しいこと、正しくないことを決める権利を持たない。」
「不安になって躊躇うこともある。でも、私の場合、最後には好奇心の方が打ち勝つ。自分にとって刺激的なこと、自分が楽しめるということが何より大切なの。」
◆ フランソワーズ・サガン
「友達というものは、あまり無関心でいると失ってしまうけれど、理解しようとしすぎても失ってしまうのです。」
サガンが友達に求めたことは、お互いのすることを裁かないこと。見逃すこと。余計な口出しをしないこと。そして、相手ができないことを求めないことだったそう。友達を大切に思うが故に、自分の考えを伝えてしまうこともあるし、やんわりと批判めいた言い方をしてしまうこともあるけれど、言わないから無関心なのではなく、傷ついたときに戻ってこられる居場所となってそっとしておくことも友達だなと思った。そして何度待ち合わせをしても必ず遅れてくる友人には、できないことを求めていたのだと気づいた。それはきっと相手ができないことを求めてしまっていて、そのことを強要するのは残酷なことなんだなと思った。
「結婚というものには単純な選択が存在しているのです。妥協を重ねながらでもその人と暮らしていたいか、あるいは一緒に暮らした場合の妥協の苦しさが2人でいる時の楽しさを超えてしまうか、どちらかなのです。」
「愛とは、あなたにどんなことが起ころうとも、相手にこのことを話そうとか、一緒に来られれば良かったのにと思えることです。」
あるとき、その日の出来事でも何でも『夫に話したいことがない」ことに気づき、2人の関係の終わりを感じたところに共感した。相手の今日の出来事を何でも知りたい、私のことも興味を持って聞いて欲しい、そういう気持ちって、お互い持ち続けることはできないのかな。
◆オードリー・ヘップバーン
「素晴らしい歌は歌詞だけではなく曲も大切でしょう。だから、あなたが何を言ったかだけではなく、どのように言ったかが大切なの。」
自分のコンプレックス以外に徹底的に磨きをかけて、自分を魅力的にための努力をする。
人生にはそこまでは望んでいないほどのチャンスが次々と訪れ、能力以上のことが求められるシーズンもある。そんなときに、チャンスを逃すことなく掴み取り、けれどできるフリをすることなく、とにかくその時の自分ができる最高のことをする。
◆ココ・シャネル
「私は何より嫌いなものを作らない」
人生で選択をするとき、自分は何が好きかではなく『自分は何が嫌いか』を考えるとより視野がクリアになるのは確かにそうかもしれないと思った。
「私はこうなりたいと思い、その道を選び、そしてその想いをとげた。そのためにしたことで、人に嫌われたり、嫌な女だったとしても仕方ない。」
望まない環境や嫌な環境に身を置かないといけない時期は誰にでもあるが、そんな環境を利用して、自分はなぜそれが嫌いなのかを徹底的に見つめることで自分の核をクリアにしていける。
◆ダイアナ
『人はここまで変われるんだ』ということと、自分の強みを最大限に活かして関心のあることを突き詰め、『自分が最も適切だと思う場所に、最も効果的に自分の力を使う』ことを生き方そのもので示した人。強くなること、自分の価値を認められること、はなかなか難しくて、元々そういう性格なのだとか、恵まれてきた人なんだとか思ってしまうけど、そうではなくて、人は変わりたいと思ったらなりたい自分に変われるんだ、と勇気をもらえた。
◆ジャクリーン・ケネディ
「これだけ多くの不幸に見舞われると、人生に多くを求めてはいけないことを知る。それでも、今はとても不幸でも、いつか幸せを望むのなら、それを掴み取るのはあなた自身なのだ、っていうことだけは確かよ。」
「絶対に変わらないのは、不変なものは何もないという事実だけよ。だから、何にも誰にも頼ることはできない。頼れるのは自分自身だけ。」
偉大な女性たちのエピソードと共に、そこから著者の山口路子さんが感じ得た学びや刺激の感想があり、彼女たちから学ぶべきことがすっと入ってきた。
あとがきの著者の20代、「エネルギーは溢れるほどにたくさんあるのに、それを思い切り発揮する場所がない』の焦燥感に痛く共感した。また、30、40代で花開く人もあえて20代を取り上げることで、『その人が何者でもなかったシーズンも、その人の人生になくてはならない。』ということを伝えているのも素敵だなと思った。
初めて聞いた人、名前だけは知っていてもどんな活動をしていたのかを知らなかった人たちで、作品を検索してみたり関心の幅が広がる意味でも良い本だと思った。 -
素敵な本でした。私は彼女たちを女性として誇りに思います、そして私も20代をガムシャラに生きたいです。
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20代の今、読むことができて本当によかった。
友達との付き合い方、たまに感じる孤独感、辛くて嫌な環境での過ごし方、自尊心の育み方、自分らしさとは……
今の私の悩みを彼女たちも抱えていたのだという安心感をもらい、心強い気持ちになった。
おわりに山口さんが、
自分にはなんらかの能力があるようで、でも、ないかもしれなくて、それでも何かがしたくて、夢中になれるものがほしくて、でもそれがわからなくて、わからないから必死でら不安で、つらいのです。それが人生というものなのでしょう。そしてだからこそいとしいのでしょう。
……沁みすぎました。
まさに今のわたし。
いつか、成長した自分が今のわたしに、
だいじょうぶ。とささやくのかと想像すると今の自分が可愛く思えた。
今の自分でいいんだ。焦らず自由に生きてこうと思う。