「気にしすぎな人クラブ」へようこそ 僕の心を軽くしてくれた40の考え方
- SDP (2023年2月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784910528274
感想・レビュー・書評
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決して「気にしすぎな人」が劣っているわけではありません。
自分が生きやすいようにときどき視点を変えつつ
自分の「気にしすぎ」な性質を活かしていけばいいのではないか。
その前提をもてたら、あとは「スピード」を意識。
モヤモヤしてもいいけど
それに対して答えを出すまでの時間を意識して短くしてみる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
作家の吉本ユータヌキさんは『「漫画家やめたい」と追い込まれた心が雑談で救われていく1年間』という漫画をきっかけに知りました。それ以来、ユータヌキさんのYouTubeや漫画をよく拝見していました。
本書は、気にしいな吉本ユータヌキさんと、公認心理師の中山さんの二人の会話形式によって、気にしいさんが感じるモヤモヤや不安の正体を解説してくれています。中山さんの説明が終始理路整然としていて、とても分かりやすく、素直に「なるほどな」「そういうことか」と腑に落ちました。私自身はそこまで気にしいさんではないのですが、ネガティブ思考でモヤモヤすることも結構あるので、中山さんの解説(説明)でハッとさせられることが何度もあり、学びの深い本になりました。定期的に読み返したいです! -
本屋さんで見た瞬間、表紙のタヌキちゃんが ウ、ウワッ〜〜!思考回路が自分そのもだ! と思って購入しました。ぱらっと中身を見るとあるあるがあるあるすぎて、本当に自分のことかと思いました。なんでもかんでも気にしすぎるし、しかも辿り着く考えがバッドエンドなんですよね。そんなあるあるに対して、公認心理士の方が導いてくれます。そういう考え方もあるよな〜〜 と考えすぎて凝り固まった頭をほぐしてくれるような感じがしました。行き詰まったり、心が疲弊した時にまた読みたい一冊です。イラストが可愛すぎて癒されます。
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#「気にしすぎな人クラブ」へようこそ
#吉本ユータヌキ
23/2/23出版
気質的に「そんなに気にしなくても」と思いつつもモヤモヤし続けることも多い自分。少しモヤモヤするのは歓迎だけど、引きずらないヒントがほしい
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き
#読みたい本
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著書がよくありがちなモヤモヤを挙げて、ありがちなモヤモヤについて心理士さんと対談形式で解決していく本。モヤモヤは全部で40個。モヤモヤはよくありがちな内容で、解決策はわかりやすくて実践しやすいものだった。是非続編を出して欲しいと思いました。
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選ばれているシーン(場面)が本当にリアルで、激しく同意しまくりだった!!そう、こういうところ、めっちゃ気になる!という場面のオンパレード。そして、中山先生の考え方も優しく、無理なく、実践しやすそう。時々見返したいな…
p.19 頭の中で、相手の気持ち(感情)を作り上げて消耗するより、「自分が合えばことで、伝えたいことをストレートに伝える方向にエネルギーをかけてみる。「ありがとうございました!」「この案件について困っています!」「不快にさせたかなと心配で」など、ある意味で相手のことを考えずに伝えてしまう。その方がやるべきことが明確だし、気持ちも楽になると思いますよ。
p.34 自分がきちんとつけているかは、「次に自分が話すことを頭の中で考えていないか」「相手と感情を共有できているか」と言った件でチェックできます。自分を振り返っていると、聞いているようで、実は聞いていないということが多いもの。ふんふん頷きながら、自分のターンで何を言うか考えている…と言う時間は、思いのほか多いはずです。
p.37 「透明性の錯覚」
自分の思いや感情を相手に伝わっている(透明性)と思ってしまう心の作用です。恋人同士の「なんでわかってくれないんだろう?」もこの錯覚によるものですし、自分のついた嘘は、見透かされているように感じることも、この作用の影響です。自分の事はよく見えるため、勘違いしてしまいがちですが、結局のところ、自分の思っていることを理解できるのは、自分だけなんです。
p.57 「メラビアンの法則」は、言葉とその他の表現が矛盾していた時に、人は何を無視するか」と言うものです。例えばニコニコしながら「許さん!」と行っている人がいた場合、人は「許さん」という言葉ではなく、ニコニコしている」と言う女から入っている情報のほうを重視するのだ。そう。つまり、送られてきてありがとうというメッセージに。もう絵文字も!もなかったら、感謝を表している言葉の意味よりも、そっけない、視覚情報のほうに引っ張られてしまうということですね。そもそも、なぜこのように絵文字が生まれたのか考えてみましょう。きっと携帯電話やパソコンが普及して文字(視覚情報)だけで、やりとりする機会が増えた時、多くの人が「何とかして気持ちを正確に伝えたい、知りたい!と考えたからですよね?しかも絵文字は日本初の文化。日本人は文章で気持ちを伝えたいし、文章から読み手の気持ちを読みたいと言う気持ちが強いようです。
p.63 勝手に期待するのではなく「お互いの約束になれば、期待するのもオーケーだと思いますよ。その結果に対して、「楽しみだな」とワクワクできるでしょう?なるほど、「来週は沖縄旅行だ」と比べると、仕事も頑張れますもんね。それにしてもコミニケーションをギャンブルしないって言う言葉忘れないようにしたいです。
p.112 未完成の仕事を人に見せられない原因
① 1つが、無能だと思われる不安
「仕事ができると、完璧なものを見せることである」から、「仕事ができるとは、無能な状態を探して人に頼られることである」と自分の中の定義を書き換えてみるんです。この言葉を唱えると、「まだ未完成なんですけどみてください!と言いやすくなりませんか?しかもそういうことで上司も安心するし、かえって信頼されるようにもなるんですよ。
②完璧主義。シンプルに自分に厳しいタイプ。
p.130 部下や友達、家族に対して、必要以上にきつい表現を使ってしまう。これは、自分が思い描いていた状況になっていない時、期待はずれであることをなんとか相手に分かってもらいたいと言う願いの表れといえます。しかし、実のところ、きつい言い方は「コスパ」の悪いコミニケーション。いくらきつく言っても、相手が思うような結果は得られにくいのです。何故かと言うと、攻撃的になると脳が興奮してしまうから。しかし、正しさを盾にして叩く、理屈で詰める、などは、とても強い欲求で、脳に刺激を与えてくれるからです。だから、感情のままにワットまくし立てているときは、ただ気持ちよくなって冷静に考えられなくなる。解決への糸口を探るほうに、意識が向かなくなる。結果的に「本当はこうしたい」を適切な言葉できちんと伝えることができず、状況良くならない、と言うわけです。自分の憂さ晴らしに時間と相手を使っているともいえます。。
怒りをぶつけるって、そんなに気持ちいいものなんですね!攻撃的になっているときは、脳がジャックされている状態だと考えると良いでしょう。でもね、「感情は自分で選べる」と言うことを知っておけば、イライラしそうになっても落ち着いて話せるかもしれませんよ。感情を選ぶ?相手を責めたい衝動を感じたら、まず「いやいや、怒り以外の感情を使うぞ」と決めましょう。「コスパ悪いし」と自分をなだめる。そして、「なぜこの人を攻撃したくなったんだろう」と自分に通ってみましょう。相手に何を期待していて、その気持ちをどう裏切られたのかを整理する。相手の行為を責めるのではなく、これから「して欲しいこと」や「守ってほしいこと」を冷静にお願いするのです。ここが攻めどころだと言わんばかりに感情乗せると、相手はきっと心を閉ざしてしまいます。「早く終わらないかな」と思うし、その後も出席の中身は残らず、「怒らせちゃったな」「嫌な時間だったな」と言うネガティブな感想が残るだけ。「自分を変えよう」とは思ってくれないわけで、こちらとしても形少しな結果に終わります。
僕も嫌な言い方だったなと思うと、もうその人と話し合いたくないなと思っちゃいます。攻撃的になることで、解決のチャンスも流してしまうし、相手からも悪く思われちゃうんですね。めっちゃ遊んだ。そうそう!結局、自分の願いも叶えられなくなるわけですよ。自分勝手に聞こえるかもしれないけれど、自分の願いを優先させることを忘れちゃだめです。一緒に良いゴールを迎えるためにも、おだやかさ、大切ですね。
p.174 つまり、やりたい、好きを決めるためには、比較材料が必要ということです。いろいろな経験をする必要があるのですね。
「自分の好きってなんだろう?」「もっとやりたいことが見つかるはず」と迷子になる人は、どこかに唯一無二の好きなものが存在していると思っているかもしれません。でも、よほどの天才でない限り、そんなものは存在しない。いろいろ経験して、比べて、「最高」を選びとっていくことでしか見つけることができないのです。(例えば、職業を決めるときは、過去の経験の中から「何が好きか」だけではなく、「必要な収入」や「プライベートとのバランス」「勤務地」といった要素も含んで選択しているでしょう)。今あなたが選んでいる人生は、過去の経験を天秤にかけながら選びとってきたもの。人生は、「現時点の最高」でできているのです。
p.177 まず、気にしすぎな人は圧倒的に思慮部会。ある出来事に対して、人より、いろいろな側面から考えたり、予測したりする能力があるし、他人のことを深く考えたり、慮ったりすることが自然にできます。例えば、いろいろなことが気になる人は、AとBと言う選択肢や価値観の間でカットすることも多いものですが、(そしてその葛藤が物事を前に進めるのを阻むのですが)、それも思慮深さ夢です。AとBの価値観、それぞれについて想像力や情報を取りに行く力があり、両方のメリットやデメリットはよくわかっているからこそ「葛藤できる」のですから。問題があるとしたら、どちらの価値観を大切にするかを決めるのかが、人よりやや苦手だと言うことでしょう。
確かに、すごく慎重だし、なかなか決断できないから、いろいろなことをめちゃめちゃ調べます。それは実際役立つことが多いし、これまでの人生で良い選択につながってきたかも。
また、気にしすぎということは、そのことをずっと考え続けるということ。記憶に残りやすく、学習につながりやすいともいえます。気にしすぎる性質が、「あ、このパターンはこうなるはず」と情報を取得するセンサーになり、それを避けるための先回りをする力になっているのです。ユータヌキさんは、天真爛漫だったり、メンタルがつよい人を羨ましく思うかもしれませんが、決して、「気にしすぎ」な人が劣っているわけではありません。だって、逆に言えば、楽天的な人は「気にする」のが苦手なわけですから。思慮深さだったり、優しさだったり、学習能力だったり…「気にしすぎな人」だから得られるすてきな力もたくさんあるんですよ。だから自分が行きやすいように時々視点を変えつつ、自分の気にしすぎの性質を生かしていけば良いのではと思います。
そっか。悩まない人に憧れる気持ちはあるけれど、気にしすぎにもいいところがあるんだな。
そうそう。その前提を持てたら、後は「スピード」を意識すると良いですよ。モヤモヤしてもいいけれど、それに対して答えを出すまでの時間を意識して短くしてみる。それが、ユータヌキさんやこの本を読んでいる人が目指すゴールの1つなのかもしれません。なるほど、「気にしすぎな人クラブ」のメンバーって、モヤモヤしやすい人と言うより、決めるまでに時間がかかっちゃう人ってだけかもしれないなぁ。優しくて学習能力が高い…うん、気にしすぎも、あんまり悪いものじゃないかもしれない。 -
たびたび見返したら、自分のタメになりそう
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感想
神経質さを武器にするか、手放すか。人が気にしないことに気づくことは武器となる。だが常に神経質ではいられない。たまには息抜きも必要。