総合交通体系論の系譜と展開

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  • 流通経済大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784911205006

作品紹介・あらすじ

 わが国の交通政策議論に多大な影響を与えることになった半世紀前の運輸政策審議会の
昭和46(1971)年答申が、なぜ「総合交通体系論」と銘打ったものであったのか、その後の展開はどのような経緯をたどったのかを当時の各種資料から紐解く。当初、総合交通体系は理想形としての「青い鳥」として追及されたが、結果として「青い鳥」は見つけられなかった。昨今でも頻繁に用いられる「総合」、「総合的」という表現は「最適」を保証するものではなかった。
 交通研究者の従来からの交通政策の検討方法と、交通関連官庁のそれとはどう異なっていたのか、両者の関連はあったのか否か、官庁間での接近はどうであったのか、民間組織も加わった官民挙げての総合交通体系論はどのように整理されるのか、さらには当時の政策議論の帰結はどのように纏められたのかを論ずる。その間様々な解釈、評価が活発に行われた姿、具体論の一つとして今日の自動車重量税が導入された背景も明らかにする。また交通政策論議に加え、「総合」という観点からの近年の物流政策論にも注目する。
 政策論議の多様さを改めて今日の教訓として受け止め、将来に向けて前進させることが期待される。
 

著者プロフィール

流通経済大学理事・早稲田大学名誉教授、商学博士
主たる著書(共著含む)として
『西ドイツ交通政策研究』(1985.4 成文堂)
『明日の都市交通政策』(2003.6 成文堂)
『交通学の模索』(2011.3 成文堂)
『先端産業を創りつづける知恵と技』(2014.10 成文堂)
『日本の交通政策』(2015.6 成文堂)
『アウトバーンの歴史』(翻訳監修本)(2019.2 流通経済大学出版会)
『交通学の足跡』(2021.5 流通経済大学出版会)がある。

「2023年 『総合交通体系論の系譜と展開』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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