大東亜戦争とスターリンの謀略―戦争と共産主義 (自由選書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784915237027

作品紹介・あらすじ

私が政治運動に身を投じてからの最大の関心事は、激変する国際情報と第二次世界戦の嵐の中で、モスクワを本拠とする共産主議運動が、いかなる戦略戦術を展開して行くか、更に軍閥の独善的戦争推進の背後にあつて、世界革命への謀略コースをいかにして押し進めて行くかを怠りなく注視し研究することであつた。そして、その間に、私が体験し、調査し、研究して得た結論が本書の内容である。

感想・レビュー・書評

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  • 敗戦革命を起こして大日本帝国を滅ぼそうとした赤い悪魔たちの話。こんな状況でよく国体を護持出来たと思う。未だに我が国に巣食うコミンテルンの手先を一掃するためにも復刻を強く希望します。朝日もゲロしたことですしチャンスは今しかない!

  • 噂で知つてはゐたものの某図書館で遂に発見。早速借り、旧仮名遣ひをあじはふやうに読んだ。
    絶句するばかりの論文及び解説と貴重な一次資料。
    そりや、GHQ民政局に潜り込んでゐた特定の思想をもつた検閲官から“発禁”処分されるはな。

    何故、赤色ロシアの防共から南進へと転換されたのか。青臭ひ頃よりの疑問が、この本の読了を以て氷解した。

    或る意味、知られてはならない歴史の一頁かも。

  • 中川八洋氏の著書のおかげで本書に辿り着くことができた。戦前から戦後にまで股にかけて議員を務めた三田村武夫による一書。
    この本を読めば大東亜戦争が如何なる者たちの暗躍により生み出されたのかがよくわかる。
    尾崎とゾルゲを捕まえた時点で既に企画院事件を起こす官僚や国家社会主義に傾倒する軍部は既に赤化されていて、書評として語る当時の指導者の一人でもある岸信介自身「踊らされていた」と自白している。
    そして実際にシンガポール陥落後に英国を介した具体的な講話案が生まれていたが、中国戦局の悪化などそれらの講話案を無下にした近衛や米内の姿勢があまりにも不自然である。

  • 陰謀論は数あれど、陰謀ルポは貴重。賛否は別として知らないでは通らない。

    こういうのを「禁断の書」と呼ぶのだと思います。
    所謂「近衛上奏文」も読んで下さい。今、私たちがどのようにしてこのようにあるのか、見方が変わると思います。
    なぜ再版されないのか不思議でならない。(2007/11/20)

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