ハリー・ポッターと炎のゴブレット (下)

  • 静山社
3.83
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本棚登録 : 502
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (582ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784915512476

感想・レビュー・書評

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  • (上巻の感想からの続き)
    良くも悪くもエンタテインメント性が濃く、前回までに見られた知的好奇心をくすぐるミステリ的手法はなりを潜めているかのようだ。それはクラウチの真相やムーディの正体の暴露シーンなどをとっても、知的ゲームというよりは通俗小説のあざとい演出にしか思えなかった。
    最後に明かされるリータ・スキーターのスクープ取得の謎はなかなかだったが、文中にはっきりと布石が配されているようには思えなかった。
    他にもなぜクラムが3つ目の課題のときにセドリックに魔法を仕掛けて倒そうとしたのかなど細かい事件の詳細が語られなかった理由が棚上げにされた。
    今思いつかないが他にもこのようなストーリー、設定が見受けられたので今後は気をつけてほしいと思う(次作以降からの布石なのかもしれないが)。

    ただ今回改善されたのは3巻までに見られた主人公ハリーが困難に打ち勝つ時の御都合主義に変化が見られたこと。
    例えば1巻での闘いのときに組み分け帽子から剣が現れたり、不死鳥が現れたり、更には時間を遡る時計が現れたり、シリウスからファイヤーボルトがプレゼントされたりとハリーを身贔屓するような設定があり、正直、納得行かないところがあった。今回はそれを逆手に取って物語の仕掛けに上手く融合させているのがよかった。
    ハリーが三大魔法学校対抗試合の代表選手に選ばれた事、ムーディがハリーに第1の課題をクリアするヒントを与えた事、ドビーが鰓昆布をハリーに与えた事、ルード・バグマンがやたらとハリーを助けたがる事、これら今までハリーに対する特権のような書かれ方がされているのみだったのが、きちんと理由があったことに感心した。恐らく作者へのファンレターにもこの件が書かれており、作者なりに改善したのではないだろうか?

    今回はダンブルドアが魔法省大臣のファッジと決裂したり、シリウスとスネイプが共同戦線を張ったり、シリーズの大きなターニング・ポイントとなる作品だろう。
    いよいよヴォルデモートとの全面対決が始まりそうな感じである。
    次作で気になるのは、ヴォルデモートとの全面対決の準備期間ならばどのように魔法学校生活と対決の準備の模様を書くかである。頑ななまでに当初の設定を今後も持っていく作者の手腕が楽しみだ。

  • 第4巻の下巻。ハリー4年生の物語もクライマックスへ。

    第一の課題を見事にクリアしたハリー。
    ロンとの友情も回復し、全力で第二の課題に挑む事に。
    その前に開催されたクリスマスダンスパーティでは、ハリー、ロンが共に相手の第一候補確保に失敗し、
    しまいにはハーマイオニーにもフラれるという有様。
    第二の課題をギリギリでクリアしたハリーだが、結果的に高得点をマークしてセドリックと同点で一位となる。
    そして遂に迎える第三の課題。
    ハリーはセドリックと共に優勝杯を手にしようとするが。。。

    相変わらず学校での生活を適度に満喫しながら、課題に望むハリー。
    しかし第三の課題の終わりから墓場のシーンでは一気に緊張感溢れる展開となる。
    ハッキリ言って絶体絶命。
    それでもハリーは、色々なものに守られて無事に帰還する。
    ヴォルデモートとの決定的な違いはそこなのだろう。

    この第4巻、三大魔法学校対抗試合の他にもロンとハーマイオニーの仲の進展(?)やら
    ハリーの恋心やらが描かれてたりして、見所満載である。
    ハグリッドの秘密もわかるし、ネビルの過去もわかったりする。

    それにしても、マルフォイの親やマルフォイの取り巻き(の親?)が
    こぞって「死喰い人」ってどうなんだろうか。スリザリンはそれでいいのか?

    ヴォルデモートが本格的に復活したので、次巻からは全面的な戦いになるのだろうか。
    期待が持てる。

  • 泣けました

  • 読了。

    泣くポイントが大量過ぎた。
    ヴォルデモートとの決闘のシーンやセドリックの例のシーンは辛かった。

    シリウスが映画よりももっとハリーのことを心配していてホッコリするし、スネイプが本領発揮してきた。

    長い物語だけど一気に読める。
    (190130)


    • Aℹ︎コさん
      ハリー・ポッターって泣けると思ってなくてラスト150ページ泣きました
      ハリー・ポッターって泣けると思ってなくてラスト150ページ泣きました
      2020/03/23
    • youmi517さん
      炎のゴブレットから確か身近な人が死に始めた気がします。ヴォルデモートが本格的に動き出しましたよね。再読したけどこの巻から泣きますね。
      炎のゴブレットから確か身近な人が死に始めた気がします。ヴォルデモートが本格的に動き出しましたよね。再読したけどこの巻から泣きますね。
      2020/03/24
  • 中毒性があります。
    読み始めたら止まらない!

  • セドリックが死んじゃって悲しかったけど、ハリーが優勝したから良かった。

    ヴォルデモートが復活したから続きが楽しみ!

  • スネイプがんばれ、としか言えない…

  • <閲覧スタッフより>
    ファンタジーと言えば必ず名前が挙がるハリー・ポッター。世界的なブームを巻き起こし、日本でも発売日は書店に行列ができてイベント状態になりました。全作映画化されてヒットし、後日談を描いた舞台も上演。USJには世界観を体感できるエリアができました。
    誰もが知る作品ですが、小説を読んだことはありますか?
    --------------------------------------
    所在記号:933.7||ROJ||2
    資料番号:20067252
    --------------------------------------

  • 面白かった!!
    ヴォルデモート復活の儀式は、手に汗にぎる緊迫感だったし、完全に不利な状況の中で、立ち向かい続けるハリーの勇気あるはかっこよかった

    前巻でのデスイースター達のマグルいじめの出来事や、なぜそこにウィンキーがいたのかなど、最後のクラウチしの発言でわかった時の納得する感は、なんど読んでもすっきりさせられる

    今までの3巻ではあまり明かされることのなかった、ヴォルデモート全盛期時代の世の中
    より深刻になっていくヴォルデモートの脅威
    続きが気になりすぎて、抜けれない
    次巻も読み切って映画もまた見たい!

  • 180421*読了
    今までで一番辛かった巻。
    物語の後半…ついにヴォルデモート復活。
    一人の生徒が殺される。それもあっけなく。まさかそんなことが起こるはずがないと、これは児童書なんだからと侮っていました。あぁ、セドリック。罪のないイケメンが殺されるなんて。墓場への到着からホグワーツへの帰還までのエピソードが恐ろしすぎるし印象的すぎて。この巻の記憶、そこしかないかもってぐらい。笑
    後半の怒涛の伏線回収も圧巻です。
    そんでもって、この人がゴブレットにハリーの名前を入れて、ハリーを優勝させようとした犯人やったんかーい!と衝撃でした。想像してた人物とは全然違った。
    次巻からヴォルデモートがどんなことを仕掛けてくるのか。頑張れ!ハリーとホグワーツのみんな!!

    あと、クラムの無骨な感じが好きだったりします。訛りも。ヴォくってなるところとか。笑

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著者プロフィール

J.K.ローリングは、記録的ベストセラーであり多数の賞を獲得した「ハリー・ポッター」シリーズの著者。世界中で愛読された本シリーズは、これまで累計5億部以上を売り上げ、80カ国語に翻訳された。8部作の映画は大ヒットを記録。著者は『幻の動物とその生息地』に着想を得て、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の脚本を執筆。この作品を皮切りとして、5部作の映画シリーズの公開が始まった。J.K.ローリングはまた、『ハリー・ポッターと呪いの子 第一部・第二部』の舞台も手掛けている。この作品は、2016年夏にロンドンのウェストエンドで初演され、2018年春にはブロードウェーでも上演された。2012年、J.K.ローリングはウェブサイト〈ポッターモア〉を開設。このサイトでは様々なコンテンツや記事、J.K.ローリングによる書下ろし作品を楽しむことができる。他、一般書『カジュアル・ベイカンシー 突然の空席』を執筆したほか、ロバート・ガルブレイスのペンネームで犯罪小説を発表している。これまで、大英帝国勲章、レジオンドヌール勲章、ハンス・クリスチャン・アンデルセン文学賞など、いくつもの賞を受賞してきた。

「2020年 『イッカボッグ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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