ゆうかんなアイリーン

  • らんか社
3.94
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本棚登録 : 425
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784915632327

作品紹介・あらすじ

アイリーンの明るく逞しい性格が、短い物語のなかにしっかりと描かれている。絵と文のみごとな結実。生きていくことの厳しさが、爽やかに伝わってくる…。幼児から大人まで。

感想・レビュー・書評

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  • 表紙画像を見ただけで、アイリーンの孤軍奮闘ぶりが分かるというもの。
    お母さんが何日もかかってやっと縫い上げたドレスなのに、そのお母さんが風邪をひいてしまった。
    お屋敷まで届けるのは私がやるわ!と張り切って家を出たのは良いけれど、その道は平坦ではない。
    吹雪の激しさだけでなく、箱もドレスも飛ばされ、おまけに足をくじいて迷子になり、次々に試練におそわれる。
    もう、子どもたちがどんなにハラハラして聞くか、目に見えるようだ。
    しかも、どんどん雪は降り積もり、アイリーンは身体ごとすっぽり埋まってしまうのだ。
    そのとき、アイリーンを勇気付けたものは・・
    もう、ここが読みどころなのでヒミツ(笑)。

    最初のタイトルの前に、挿絵だけのページがひとつあるので、そこも見せてやってね。
    お話の導入になる、大事な場面。
    そして最後の一行で、思わずじ~んとするお話。
    アイリーンの家の薪ストーブや、お屋敷の暖炉、アイリーンの部屋など、眺めていてほっとする挿絵がいっぱい。
    スタイグさんのお話はどれもあったかいけれど、特に今の季節にぴったり。
    頑張れー!という子どもたちの応援する声が聞こえてきそうな一冊だ。
    約9分。5,6歳から。もちろんもっと大きな子にもお薦め。

  • 明るく元気な少女<アイリ-ン>は、病気で起きられなくなったお母さんの代わりに、お屋敷にドレスを届けることに。猛吹雪のなか、日が暮れていき、道に迷いながらも、お母さんを思うことで勇気を奮い起こして頑張るアイリ-ンの姿を描いた、アメリカの漫画家ウィリアム・スタイグの物語絵本です。(原題:Brave Irene)

  • アイリーンの頑張りに拍手!読み聞かせにも向くが、始まりの読み方など難しい。3年生〜5年でも。(10分)

  • かぜをひいたお母さんに代わって、頼まれて作ったドレスを今夜のパ—ティに間に合うように届けるごとしまいます。になった女の子、アイリ—ンの話。降り出した雪が益々激しくなり、ドレスは風に吹きとばされてしまい、空の箱を持って、お屋敷へ向かいます。その時、木に張り付いたドレスを発見します。ああ神は見捨てなかっと言う話ではありますが〜

  • 絵のタッチが冬の寒々しさ、家の中のあたたかさを表していて、良いなぁと思いました。
    風のうなる音、ゴォッ ホォーム…にプッと笑ってしまいました。
    風や雪に負けないアイリーンが頼もしかったです。

  • ・おはなしはストレート。そりとして工夫するあたりが面白かった。

    ・くすんだ色彩の構成が良い。北欧の作家さんかと思ったがアメリカだった。

    ・アイリーンの表情が飄々とした感じが素敵で、マンガっぽい引き算表現だな〜と思ったら1930-1968までザ・ニューヨーカーで漫画を連載していて60歳から子どもの本に注力したとのこと。

  • 色使い、タッチが好き
    シンプルな目に感情やセリフがはまっていくのが素敵
    内容もラストの
    おかあさんが いちばん よく しっていたのです
    ここに掴まれる。

  • 4-1 2010/02/03

    **********
    「冬」に。

  • キーワードが「おかあさん」ということで、手にする。自分が小さい頃なら、仕事を全うするアイリーンに心よせると思うけど、母の今の私には、ただただおかあさんを思い、雪の中を進むアイリーンに心が揺さぶられる。今でも「おかあさん~」と抱きついてくる娘のよう。

  • アイリーンのお母さんは、お屋敷の奥様に頼まれたドレスを作りましたが、体調を崩してしまいました。今夜のパーティーに間に合うように届けないといけないと知って、お母さんの代わりに、アイリーンは一人でお屋敷までドレスを届けることにしました…

    ☆題名のとおりゆうかんな、お母さん思いの少女のお話です。
     小学校低学年〜高学年向けの絵本です。

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