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- Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
- / ISBN・EAN: 9784916094810
感想・レビュー・書評
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彫刻家として名高い舟越桂だが、版画も大変に優れている。様々な技法に挑戦しており、それを鑑賞、対話に耐えうるものに仕上げている。
版画は様々な技法があり、体験したものでないと、その微妙な風合いの違いは説明しがたい。しかし、それを分かり易い言葉で、小勝禮子氏が順を追って説明してくれた上に、最後には彼の作品の魅力、すなわち、「弱さへの感受性」と「きわめてつよい存在」に裏打ちされていることを射抜いた文を綴られていることに、まさしく我が意を得たり、である。
後半の安藤孝一氏のインタビューも貴重だ。舟越の人間観、芸術観をかいま見せてくれている。
個人的には、木版画が好みだが、あくまでも好みだ。どの技法の版画にも異なる味わいがあることは否定できない。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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