いまがたのしいもん

  • 童話屋
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784924684614

感想・レビュー・書評

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  • 小さい女の子の「わたし」が今が楽しいから大きくなんかならないのがいいわ、とお母さんに主張するお話。
    小さい時ならではの楽しさが詰まっていて、とても素敵。

    でもお母さんが「大人だって楽しいよ」「あなたのお母さんになったから楽しいのよ」と切り返すところは目を見張るところがあった。

    最近多様な生き方でいいよ、ということが謳われ、結婚しないことも出産しないことも選び取れることになった。結婚したくない、出産したくない人がプレッシャーにさらされないことはとても良いこと。でも一方で、結婚する・出産することは「選ばなくてもいいのに自ら選び取ること、やらなくてもいいのにわざわざやること、自己責任でやること」の意味合いが強くなってきて、「やりたい気がするけど自信がない」という中間層がどちらに行けばいいかわからなくて困ってしまっている気がする。結婚も出産もリスクが大きすぎて、リスク計算していたらとてもじゃないけど手が出せない、理屈じゃない面がある。でもやってみたら「あら楽しかった!勇気出してよかった!」ということも当然あるわけで。だから「結婚しなくていい」「出産しなくていい」「結婚しない権利」「出産して後悔した」という告発の量と同じくらいの量の「あなたのお母さんになってとっても楽しいよ」というのんきな表現がちまたにあってもいいな、と思った。

  • そんなママになりたいな。

  • おとなとこども
    母と娘

    子供はみんな大人になって、
    娘はいつか母になる。

  • ちいさな女の子が「おおきくならないで」いまのまんまがいいわ、だって、いまのまんまがたのしいもん」と言います。子どもの世界には、楽しいことがいっぱい、スキップしたり、テーブルの下に潜ったり、何もしないでいつまでもじっと座っていろんな音を聞いたり……ets。小さい女の子は「いまがいちばん」のわけをおかあさんに教えてくれます。するとおかあさんは、「おとなだってたのしいもん!」と教えてくれます。

    「おかあさんはおおきくなって、あなたのおかあさんになったのよ。おとなっていいでしょ。おなたもきっとおおきくなったら、おかあさんになるの」

    それを聞いた女の子は、とってもうれしくなって、「おおきくなるって、すてき!」と思うのでした。

    「いまがたのしい」と感じることができる子は、おとなになることも期待や希望を抱くことができるでしょう。子どもたちに、「あなたのおかあさんになれてステキ!」「おとなのなるって、ステキ!」ということをいっぱい伝えてあげたいですね。

  • Charlotte Zolotow(1915年生まれ)アメリカの作家。

  • ここに登場するおかあさんがとーっても素敵。
    ああいうお母さんになりたいものです。

  • まみのお母さんがくれた絵本。
    挿絵がキレイです。

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著者プロフィール

1915-2013年。米国ヴァージニア州生まれ。ウィスコンシン大学卒業。出版社で50年以上にわたり児童図書の編集者として活躍するかたわら、絵本作家として60冊以上の作品を出版。主な絵本に『うさぎさんてつだってほしいの』(冨山房)、『かぜはどこへいくの』(偕成社)、『ねえさんといもうと』(福音館書店)、『あらしのひ』『いつかはきっと』(ほるぷ出版)、『はるになったら』(徳間書店)などがある。

「2018年 『かあさん、だいすき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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