- Amazon.co.jp ・本 (38ページ)
- / ISBN・EAN: 9784924938236
作品紹介・あらすじ
おなじみの、こぶたとおおかみをめぐる、イギリスの昔話。お母さんぶたは、三びきのこぶたをそだてきれなくなって、じぶんの力で生きいていくようにと、世のなかへおくりだしました。一ばんめのこぶたは、わらで家をつくり、二ばんめのこぶたは、木のえだで家をつくり、三ばんめのこぶたは、れんがで家をつくります。この絵本では、昔話のもとの話にそって、最後の結末も改作することなく、このお話の持っている力を、正しく子どもへ伝えようとしています。
感想・レビュー・書評
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三びきのこぶた、読み聞かせするならこれが好き。
ポールガルドン、本当に容赦なくて、そこがいい。
最初は「3びきのこぶた、知ってるー」っていう子供たちも、最初のところで「え?食べられちゃうの?」とざわざわして、オオカミとの知恵くらべで笑い、最後、「食べちゃうの?!」と驚いてくれる。
約8分詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
童話館のブッククラブで届いた絵本です。この本では、藁や木の枝で家を建てた一匹目と二匹目のこぶたはあっけなくオオカミに食べられてしまいます。さらにすごいことに、最終的にはレンガで家を建てた努力家(?)な三匹目のこぶたはオオカミを鍋て煮て食べてしまうという衝撃の結末です。本来はこれが原作に忠実な訳ですが、子供に刺激が強すぎると一匹目と二匹目のこぶたはオオカミに追われ、三匹目のこぶたのレンガの家に逃げ込んで三匹で力を合わせオオカミを撃退、みたいな話に変えて出版している絵本出版社が多いみたいですが、童話館は絶版になっていた“食べられて食べられて食べちゃう”原作に忠実な絵本をリバイバルしたそうです。実は私、この絶版の原作忠実な三匹のこぶたを持っていたのです。何故か“食べられて食べられて食べちゃう”原作にこだわりまくった私の母が町中の本屋を探し回ったらしいのです。確かに母とやたら本屋をまわった遠い記憶が…。読むたびに母に「これが本当の話!」と、ドヤ顔で言われてました。そのことを最近になり母に尋ねると「あら、そうだったー?食べちゃうってすごいわね。ちょっと残酷ー(笑)」と、すっかり忘れてました。彼女のこだわりって何だった?
まあ、少々残酷とは言え、それは大人が考えたことで、子供は大好きです。変な説教臭さもなく、こぶたもオオカミも散り際(?)があっけなく、私も読んでて面白い。語り継がれる昔話はやはりすばらしいです。 -
ちゃんと、こぶたが食べられてしまうお話です。
昔話から知恵を読み取れるはず。
おなじみの3びきのこぶたは、「食べられる」のと「食べられない」のがあります。
幼稚園の先生が、「食べられる」お話と「食べられない」お話を、子ども達に読みきかせたところ、「食べられる」お話のほうが、子ども達が納得したそうです。
子ども達は、残酷さよりも知恵の大切さを、感じ取れたのでは、と思います。
「食べられない」お話、優しい大人の手を経てそうなったのでしょうね。現実社会は是非是非そうなって欲しいですよね。 -
世界的童話だけれども
改めて読んだら導入が悲惨すぎたのと
結末がめでたし風のホラーすぎて笑った -
ポール ガルドン (著), Paul Galdone (原著), 晴海 耕平 (翻訳)
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おなじみ3匹のこぶたです
最近のお話は一番上のこぶたと真ん中のこぶたが一番下のこぶたが作ったレンガの家に逃げ込むものが多い気がしますが,
このお話は上2人がオオカミに食べられちゃいます。
レンガの家を吹き飛ばせないオオカミは3番目のこぶたをカブ畑やリンゴ畑、お祭りに誘います。
でも,こぶたを食べることができません。
最後にはなんとこぶたに食べられてしまうというオチになっています。
最初に読んだときはちょっぴりびっくりしたけれど,こっちのほうが面白い気がします。
9分くらいのお話です。 -
最後、狼が鍋に入ってるのを、ふさふさはみ出たしっぽで想像させてて、ほんと上手いなぁ。
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2歳。里帰り中に実家の本棚から。話は相変わらずブラックだけれど、以前図書館で借りた絵本よりも色使いが明るく可愛らしく、こちらの方が好き。手元に置くのはこちらかな。2018/1月