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- / ISBN・EAN: 9784924938946
感想・レビュー・書評
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バーニンガムの作品の中では特に好きなお話。
「トラブロフ」という名のねずみさんが、好きな楽器を奏でることで自分も周りも幸せにしていく話で、序盤の「バラライカ」の音色に魅せられる部分で、もうシンパシーがひしひしと。
ああ、これ、分かる。うんうん、そうだよね。
かつての自分の姿と重なり、読むたびに胸が熱くなる。
ロシア伝統の楽器「バラライカ」。
音を響かせる太鼓の部分が三角形で、弦は3本。
その繊細な音色に心を奪われた、酒場のねずみ・トラブロフ。
どうしても弾けるようになりたいと憧れ続け、大工ねずみのおじいさんに「バラライカ」を手作りしてもらう。
ねずみさんの持つ「バラライカ」だもの。どれだけ小さくて可愛いか、想像してみて。
ところが酒場の楽師さんたちはすぐに別の地に旅立つという。
どうしても「バラライカ」を習いたいトラブロフは、こっそり旅に着いて行くことに。。。
舞台はヨーロッパの中ほどというから、ハンガリーあたりだろうか。
暗く厳しい冬の光景。馬そりで旅するジプシーたち。
広大な雪原。真っ赤に染まる夕日。
とりわけ「バラライカ」を奏でる場面はいくつも登場し、まるで絵から妙なる音楽が聞こえてくるかのよう。
プリミティブな絵で、このお話の世界が一層強く伝わってくる。
「好き」というポジティブな情熱は、すべての問題を乗り越える力を持つ。
それが、とっくに大人となった私にも素直に響いてくる。
初版は76年のほるぷ出版。
今回は再版した98年版を読んだ。瀬田貞二さんの訳がとても優しくて素敵。
文学的な言い回しもあり、迷わず読めるように練習が必要かも。
約10分。中学年以上に。秋から冬にかけておすすめです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
かわいいネズミもいるのねー
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ロシアのお話。バラライカというロシアの楽器が好きなねずみのトラブロフ。酒場に住んでいて、ジプシーが演奏する音楽を聞いている。おじいさんネズミにバラライカを作ってもらい、ジプシーに弾き方を習う。そのまま一緒に旅に出るが、家族に心配されて、お母さんが病気に。スキーでおうちに戻って、酒場のおじさんにもバラライカの演奏を聞かせて、そのまま兄弟ネズミとバンドを組み、大成功
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絵が良いのはもちろんのことストーリーも読み応え満点。
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25年度 (5-2)
8分 -
申し訳ありません、現在品切れ状態です。
購入できません。20130618
復刊ドットコム
http://www.fukkan.com/ -
バラライカとの旅の末、居心地の良い我が家をつくりあげたねずみの家族の話。
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音楽の大好きなネズミトラブロフは、バラライカを持って旅芸人についていき、、、