フロントミッション サード ポストカードブック

  • デジキューブ
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784925075619

感想・レビュー・書評

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  • 2112年に会いに行くための、招待状。

    「スクウェア(・エニックス)」が、世に送り出してきたポストカードブックのシリーズのひとつです。
    より大判のイラストを欲する方は、同イラストが収録された設定資料集か攻略本をお買い求めだと存じます。あくまでコレクターアイテムとしてゲームの雰囲気を追体験する用途で手中にお収めください。

    この種のポストカードブックは、郵便需要の減退を差し引いてもお互いコンテンツの知識を知らなければ成り立たないでしょうし。発売から二十年以上が経過した2023年現在、普段使いにはやはり向かない。
    それと『フロントミッション3』とイラストレーターの「山田章博」氏のどちらのファン向けかといえば、どちらかといえば比重の方は前者の方に傾くかもしれません。

    余談ながら「フロントミッション」シリーズはメーカーが抱えるブランドとして主流でこそありませんが、なんだかんだで当時は勢いがあったんだなあ……、などと個人的に慨嘆にひたりつつ。
    描き下ろしなどが収録されているわけでもなく特筆すべき点はあまりないので、収録している絵柄である各キャラクターと作中で登場するロボット「ヴァンツァー」の内訳だけを紹介していくことにします。

    まず、全身図と実際のゲーム中でも用いられたバストアップ図が併せて収録されているのが――。
    主人公「武村和輝」、相棒の「草間亮伍」、ヒロインの「エミール・クラムスコイ」と「武村アリサ」。

    それとそのほかの仲間キャラやサブキャラ勢として。
    「デニス・ヴァイカート」、「ユン・ライファ」、「ルカーヴ・ミナエフ」、「李占梅(リィ・ジャンメイ)」、「劉海峰(リュウ・ハイフォン)」、「武村伊佐男」、「リニ―・バリラ―」、「ホセ・アストラーダ」。
    ここまでが各キャラ一枚で十ニキャラ十二枚分です。

    「マーカス・アレン」と「新条美穂」。
    「ファム・ルイス」と「藍寿華(ラン・ショウファ)」。
    「メイヤー・エドワード」と「黒井優二」。
    「呉龍」のメンバーに関してはリーダーの「ルドルフ・カイザー」が全身図、ほか四名のメンバーはバストアップ。「パープルヘイズのメンバー」は三名ともバストアップでまとめて。
    これらは複数キャラを一枚に収めて、十四キャラ五枚分です。

    すなわちキャラクターに関しては計二十六キャラ十七枚分となっております。

    そしてキャラに続いてはヴァンツァーのピンナップCGイラストをメーカーロゴを添えて――。
    「ゼニスレヴ」、「ドレーグM2C」、「107式強盾」、「メレディンM1」、「レクソンM4F」、「PAW2プロウブ」、「上帝1型」、主人公たちの初期機体を七体分収録しています。

    すなわちキャラクター十七枚、ヴァンツァー七枚。
    以上の二十四枚によって構成されていることになりますね。
    巻末には簡潔なキャラクター紹介がモノクロで載っていますが、こちらはフロントミッションについてご存じのない方向けに、説明書に載ってたり序盤で追える範囲内での既出情報だけでまとめられています。

    ポストカードブックの構成はさしていじりようがないのか。
    今はなきデジキューブであろうと現スクウェア・エニックスであろうとあまり変わりないのですが、この枚数で定価1000円(税抜)なら、まぁ妥当だと思います。

    個人的にはキャラクターがエマ編重視で、「新条美穂」以下アリサ編の仲間たちが抱き合わせになっている面々が多いことに、公式的にはエマ編が正史寄りになっている当時の見解を感じ取ったりもしました。
    でなきゃネタキャラ寄りの「リニ―・バリラ―」がピンナップをもらえるのが微妙に腑に落ちませんし。

    メインキャラと、サブキャラ勢の中でも印象的で外せない面々を揃えていることは確かですが、ピンナップのセレクションが個人的な好みではなかったので星は一つ取り下げて星四つとします。
    私が好みではなかった程度なので、誰かさんが邪推してるよ程度に思っていただければ幸いですが。

    ヴァンツァーに関しては実際のゲーム中で運用できる機種は三十二種類あるのですが、初期機体重視で人気のあるヴァンツァーは未収録となっています。
    ただ、選出されたヴァンツァーはスタンダードなデザインが多いので作品の空気を再現する上でコンセプト的に、こういうベーシックなセレクションは致し方なしと思ったりも。

    ネタバレを避けた、簡潔なコンセプトブックとしても読めるというのがこの種のポストカードブックの需要なのかもしれませんが、そういった狙いを読み取るのもまた一興ということなのかもしれませんね。
    先ほど言ったキャラクターの並びも何も悪いことはなく、なんでしたらどことなく世界観の輪郭を感じ取れた気もしましたから。ああそれと私の贔屓目だとしても、原作のゲームは名作だと保証しますよ。

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