おやんなさいよでもつまんないよ

著者 :
  • 日経ラジオ社
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本棚登録 : 73
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784931367982

感想・レビュー・書評

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  • 松井証券の社長が書いた本。

    10年ほど前に雑誌で松井証券の話が出た時に、こういう仕組みは顧客本位でいいなぁ。と思っていた。

    ただ、自分本位で考えると言う事にこだわっているようで、はたから見れば痛快で拍手喝采かもしれないが、実際付き合うとなると色々と気を使いそう。

    本書を読み共感した個所が2点
    1.顧客へのアプローチ
    地動説→顧客を囲い込むことが営業活動だと思っている。
    天動説→仕組みを作りこの指とまれで、顧客を呼ぶ。
        顧客を囲い込むことにコスト、労力はかけない。
    2.事業の種類
    実業→顧客が必要と認めるコストで成り立っている業
    虚業→顧客が必要としないコストで成り立っている業
        
    自分の今コスト部門で仕事をしているが、それをいいことに虚業になっているのでは?と改めて身が引き締まる思いだった。

  • 著者のひねくれ具合がすごい。

  • 私の周りにもたくさんおられるが、ある経営者のご子息が、その会社に入る前に、他地域の同業種の会社に、いわば「修行」という形で入社されるということはよくある話だ。親父(社長)さんからすれば、この業界の基本的なことを、他人様の飯を食って、しっかり学んでこいという事なのだろう。「帝王学」というやつか。それは大切なことだ。

     一方では、ごく普通の市井人にとって、若い頃に普通のサラリーマンを経験し、そのときは、全く意識しなかったが、次の職場に入り、結果的に、リーダーとしての立場に就いた際、サラリーマン時代の経験が大いに役立つということも、決して少なくはなかろう。

     私もこのブログに何度も書いているが、私自身のソフトバンク時代の経験というものは、全く業種も違う現在の仕事に取り組むにあたり、本当に役立っている。もしかしたら、いや、間違いなく、あの経験がなければ、ここまでの議員としての仕事はできてはいまい。もっと言えば、あの荒唐無稽な営業の経験・実績がなければ、あんないい加減な状態で最初の選挙に出ようなんてことは、ゆめゆめ思いもしなかったであろう。

     バブルのど真ん中に、東京で、ベンチャー企業のこてこての営業をし、それなりの実績を上げてきたという、何の根拠もない自信があったからこそ、10年以上離れていた金沢でいきなり選挙をしても、なんら一点の不安も感じることもなく、のんびりと選挙戦を戦えることができた。あの経験がなければ、怖くて立候補さえできなかったであろう。

     もっと、品のいい例(?)で言えば、松井証券の松井道夫社長がそうであろう。
     
     松井氏は、義父が社長を務める松井証券に入る前までは、日本郵船のサラリーマンであった。 

     自身、松井証券に入ってからも、そのサラリーマン時代の経験から、さまざまな”読み”をして、次なる手を打ってきた。その辺の事情は、著作「おやんなさいよでもつまんないよ」(日本短波放送)に詳しい。この本は、おもしろい。私は、一度読み終えたあと、何度かかいつまんで読み直しをしている。レベルは全く違うが、身につまされる部分も少なくないからだ。

  • ★一本気★上場直後の自伝。気になっていた本をようやく読んだ。未来に対する決め打ち、自分に賛成できない人はやめてもらえばいいという部下に対する冷徹な視線は、必ずしも賛成できるばかりではないがむしろ清々しい。日本郵船の一社員からオーナー企業トップへと移ったからこその考え方が鮮明に表れている。つまり規制に守られた産業はいずれ廃れる、と。虚業か実業かの区別を「コストをお客が必要としているか否か」で判断するのは新鮮だった。言い換えればそれは規制業種か否かでもあるように思える。岳父を立てているところは好感が持てる。


  • 実業とは・・・顧客が必要と認めるコストで成り立っている業
    虚業とは・・・顧客が必要と認めないコストで成り立っている業

    この点が非常に明快で分かりやすかった

  • 苗字を変えたら人格が変わったそうな。「おもしろき こともなき世を おもしろく」
    には共感。

  • 実はすごくいい人だと、実感。

  • 古い体質の松井証券を、ネット取引可能で低価格の手数料へと変えた社長。ここにたどり着くまでの背景がわかって面白い。

  • 戦略の授業にいらっしゃる前に読みたいのですが…。時間がない。

  • 『つまんないなら、オレが面白くしてやる』<br/>まっすぐな主張を繰り返し行動で示し続ける、<br/>松井さんの思想には激しく共感します。<br/>(shin1)

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