仲よく貧しく美しく

  • マドラ出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784944079025

感想・レビュー・書評

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  • 1993年5月の「夜中の学校」シリーズ完結記念イベントを本にしたもの。橋本と島森が、「学校」とか「セックス」とか「家族」とか「金」とか、そんなお題で夜中じゅうしゃべっている。

    「学校」の話がおもしろかった。マドラ(広告批評)が「夜中の学校」と銘打ってやってた"学校"、その学校的なものって、何?

    橋本 …学校に行くと子供だけでいろんなことをやれる。ある共同社会の中で自分が何かやれるというのが好きなの。
    島森 そこまで徹底してたら、いっそ気持ちいいね。学校はそういうところで、つまり勉強するところじゃなかったのね。
    橋本 そう。授業時間というのは、休み時間になるのを待ってる時間で、その間に、休み時間になったら何をしようか考えていた。(p.21)

    橋本の「わからなくても平気だったの」という話もイイ。清水眞砂子の本のなかで「わからないことがすてきなの」というのがあったけど、それと似てて、でもちょっと違うかんじ。

    1993年というと、橋本も島森も40代の半ば。本にあちこち載ってる写真が、ふたりとも若い!

    ※「夜中の学校」については、ある古本屋ブログのこんな記事を発見
    「夜中の学校」全巻揃う!
    http://d.hatena.ne.jp/yotsuya-shobo/20080507/p1
    「夜中の学校」についての補足
    http://d.hatena.ne.jp/yotsuya-shobo/20080508/p1

    <スクール(学校)のはじまりはスコーレ(遊び)だというのに、いまのスクールにはスコーレがない。で、「学び」は「遊び」だと実感できるような学校がほしいネという雑談から「夜中の学校」が生まれた>

    ということらしい。

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著者プロフィール

1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。小説、戯曲、舞台演出、評論、古典の現代語訳ほか、ジャンルを越えて活躍。著書に『桃尻娘』(小説現代新人賞佳作)、『宗教なんかこわくない!』(新潮学芸賞)、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』(小林秀雄賞)、『蝶のゆくえ』(柴田錬三郎賞)、『双調平家物語』(毎日出版文化賞)、『窯変源氏物語』、『巡礼』、『リア家の人々』、『BAcBAHその他』『あなたの苦手な彼女について』『人はなぜ「美しい」がわかるのか』『ちゃんと話すための敬語の本』他多数。

「2019年 『思いつきで世界は進む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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