でも私は幽霊が怖い

著者 :
  • 四谷ラウンド
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本棚登録 : 41
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784946515354

感想・レビュー・書評

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  • 1999-00-00

  • ワタシはいまめちゃくちゃ後悔している。

    なんで!ワタシ、佐藤亜紀のエッセイ集(主に四谷ラウンド刊)全部購入しておかなかったんだろう!!!

    それは今ン年前…当時ワタシがつきあっていた人からいわれた一言が、いま思えばネックになったんだと思う。

    いわく「雑誌で佐藤亜紀のエッセイを読んだんだけど、第三者をけなしてばかりで不快だった」。

    ちょうどその頃、ワタシは別な作家で、作品自体はすごく好きだけどあとがきが阿呆すぎて、毎回そのギャップに違和感を感じていた(個人的にその別な作家のあとがきは作品にとってはマイナスでしかなかったと思う)ところだったので、ついそのことを思い出し、うかつにも佐藤亜紀に対してもその例を当てはめてしまったのでした。

    「そうか。佐藤亜紀のエッセイは読まない方がいいんだな」と。

    あああ、、、ホントもう自分のバカバカバカ。
    その後間を置いて、ある本屋でこの『でも私は幽霊が怖い』と『陽気な黙示録』(ほかにも数冊エッセイがあった)を見つけて購入はしたものの、なんとなく全部を購入することをためらったのも、四谷ラウンドが倒産してしまった時も(がががががーーーーーん)「お金ないんだよねぇ〜」といういいわけの元に、やっぱり購入をためらったのも、佐藤亜紀のHPの雑文をなんとなーーーーく読まずに来ていたのも、なんだかんだいって、前述の一言がひっかかっていたんだと、今のワタシは思う次第。。

    そしてこの本を読んで、ワタシの、周りの意見に左右されてしまう日和見性格を大いに恨むことに…(とほほほほほ…)。

    確かに佐藤亜紀のエッセイは端的で辛辣である。
    でもその後ろにはなんだかうまく言えないけど、「はっきり云う事」に対してのおとしまえをつける決意のようなものをひしひしとワタシは感じるのです。
    そこにワタシは佐藤亜紀の「誠意」をすごく感じ、不快を感じる事なく読む事が出来ました。
    もちろん、彼女が発する意見見解すべてに対して是とは言いません。
    でも、その意見にいたる過程と理論については納得することができるんです。
    そして、そういう瞬間はワタシにとって、とても至福の瞬間でもあったりします。
    それに、誤解を招かないような単語や語句や文章の使い方には正直舌を巻くのです。やっぱり文章力のある人なんだなぁと改めて感じました。

    あああああーーーーーつくづく…なんで買わなかったんだろう。。。
    とりあえず、
    『検察側の論告』四谷ラウンド刊
    『ブーイングの作法』四谷ラウンド刊
    『皆殺しブックレビュー』四谷ラウンド刊
    『略奪美術館』平凡社刊
    『中学生の教科書』四谷ラウンド刊
    これらの本を熱烈捜索中です(笑)←かなり本気…!

    + + +

    この後Amazonのマーケットプレイスのおかげで、『中学生の教科書』以外全部入手する事が出来ました!(もちろん次々と読了!)至福の時でした‥よかったよかった★
    2004.12.

  • 外国に行きたい、暮らしてみたい、英語もそれ以外に2、3ヶ国語くらい話してみたい・・・無理だけど。

  • 2006/11/3購入

  • 800

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著者プロフィール

1962年、新潟に生まれる。1991年『バルタザールの遍歴』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞。2002年『天使』で芸術選奨新人賞を、2007年刊行『ミノタウロス』は吉川英治文学新人賞を受賞した。著書に『鏡の影』『モンティニーの狼男爵』『雲雀』『激しく、速やかな死』『醜聞の作法』『金の仔牛』『吸血鬼』などがある。

「2022年 『吸血鬼』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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