罪な約束 (i novels)

著者 :
  • 雄飛
3.18
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本棚登録 : 71
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784946569111

感想・レビュー・書評

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  • 罪シリーズの第2弾。なぜかコレを先に読んでしまいました。
    警視:高梨良平×商社マン:田宮吾郎
    読み始めて、気がつきました…攻めが関西弁使いだという事に。
    小説で関西弁はキツイと思っていたのですが、
    なんとかキャラで乗りきれました。

    愁堂さんのデビュー作が、
    このシリーズ(罪シリーズ)…知らなかったです。
    番外編も色々とWEBで公開されているようなので
    時間があったらソチラも読んでみたいです。

  • 置鮎xノジ CD化はこれが最初だけど、その前に一作あるからもうくっ付いてる。置鮎が関西弁の刑事で、二時間サスペンス調。ゲストキャラの諏訪部に全部持って行かれる…泣ける。

  • 【あらすじ】つらかった事件から半年。ようやく傷も癒え、その時出会った刑事・高梨と同棲中の田宮吾郎。ある日、吾郎は会社の部内旅行に訪れた温泉旅館の露天風呂で、指名手配中の犯人の死体を発見してしまい…。「罪」シリーズ第2弾。

    ずいぶんと悲しい話じゃないか。
    105モノをみつける。

  • 罪シリーズ・2
    文庫化の予定あり(2008/07/16)

  • 「罪」シリーズ第二弾。エロより読ませる内容がいいですよ。

  • 刑事×リーマン(罪シリーズ2作目)

  • ●あらすじ●</br></br>
    つらかった事件から半年---ようやく傷も癒え、その時出会った刑事・高梨と同棲生活中の田宮吾郎。そんなある日、田宮は会社の部内旅行に訪れた温泉旅館の露天風呂で、若い男の死体を発見してしまう。しかもその男は、現在高梨が捜査している東京で起きた殺人事件の指名手配中の犯人だった。事件解決に奔走する高梨。だがその一方で田宮は------高梨とのキスシーンを後輩に見られたことで窮地に立たされ・・・・・・。愁堂れな&陸裕千景子のスペシャルコンビで贈る、刑事×リーマンの「罪」シリーズ待望の第2弾。</br></br>

    ●感想●</br></br>
    『罪』シリーズ、2作目です。
    本筋はサスペンス+吾郎×高梨の新婚生活・・・ってとこですか。すっかり大人の男同士なのにどことなく可愛らしいカップルなんですよね。
    <blockquote>
    「ほんまにごめん・・・・・・ごろちゃん、かんにんしてや」</br>
    と耳朶に息がかかるくらいに唇を寄せ、囁くように懇願した。</br>
    「・・・もう・・・」</br>
    田宮が諦めようにため息をつく。よし、とばかりに高梨がその身体を返させ、前から抱きしめようとしたそのとき、</br>
    「だいたいねえ」</br>
    と田宮の両手が伸びてきて、高梨の胸をどんと突いた。</br>
    「いてて・・・」</br>
    どうやら未だに田宮の怒りは解けてはいないらしい。不意打ちに顔を顰めた高梨に向かって田宮は、</br>
    「一体どういうつもりだよ?悪戯にしたって程度ってもんがあるだろ?」</br>
    と、高梨を怒鳴りつけた。</br>
    「・・・はい」</br>
    高梨が大人しく頷くには理由がある。自分でもちょっとやりすぎ、と思うような際どいことを昨夜田宮が意識を失っているうちにしてしまったのだ。</br>
    「こんなカラダで、一体どうやってこの二日間過ごせば・・・っ」</br>
    田宮は激昂したように怒鳴ると、自分の剥き出しの脚を見下ろして、はあ、と大きく溜息をついた。ついでのようにTシャツを捲って腹も見て、また、はあ、と大きく溜息をつく。
    </blockquote>
    怒っていてもちっとも怖くない吾郎・・・、でも気の毒には違いない。バリバリのエリート・キャリア警視の高梨が実はこんなヘタレワンコだとは・・・このギャップがいいんですけどねぇ〜。今回このキスマークが原因で吾郎は事件ともう一つ、やっかいな事に巻き込まれちゃうとも知れずに。</br>
    扉絵の吾郎の悩殺・浴衣姿はヤバイいって・・・。しかもその下にはキスマークだらけじゃねぇ。吾郎に下心のある男には”襲ってください”って言ってるようなもんじゃないですかぁ〜。後輩の富岡も吾郎に冷たいようでその実バレバレで、まさに好きな子は苛めちゃう奴ですよね。
    <blockquote>
    『身体中にキスマークつけられちゃうくらい、可愛がられてるんですものねえ』</br>
    </br>
    あ、と田宮は再び声を上げかけたが、その声を飲み込むようにまた口を閉ざした。事件にこれから全霊をかけて臨んでいくであろう彼を、こんな馬鹿馬鹿しいことで煩わせる必要はない。富岡一人くらい、自分で抑えられなくてどうする、と田宮は心の中で密かに一人気を吐いた。</br>
    『僕は、まだ男とヤったことないんですよねえ』</br>
    酒臭い息でそう囁いてきた彼の声を思い出し、馬鹿にするな、と田宮は高梨の腕の中で唇を噛む。</br>
    「ごろちゃん?」</br>
    高梨が自分を呼ぶ声に田宮は我に返ると、ぎゅっとその背を抱き締め返した。</br>
    「・・・・・・どないしたん?」</br>
    敏感に普段との違いを察して彼の顔を覗き込んでくる高梨の首に田宮はおもむろに両手を回すと、</br>「ごろちゃん?」</br>
    と目を見開いた高梨の唇を自分から塞いだ。一瞬身体を引きかけた高梨も、田宮がその舌を彼の口内へと差し入れると、痛いほどに己の舌を絡めてきた。そのまま田宮は高梨の身体をベットへと押し倒すように体重をかけ、察した彼が仰向けに倒れ込んでくれたその身体の上に圧し掛かりながら唇を塞ぎ続けた。
    </blockquote>
    旅行先でひとり、早朝の露天風呂に入っていた吾郎が死体を発見したことから事件勃発。また第一発見者として事件に巻き込まれることに。またまた更に、その事件の担当者が高梨で・・・。</br>
    今回この事件の関係者、旅館の婿・南野と殺害された本宮の話もちょっと切なくて哀しい結末でした。ほんの少しのすれ違いや気持ちに気づくのが遅れることで、巧くいかない人生ってのも多々あるんだろうな。あの時・・・南野が一緒に来てくれたら、二人は今頃幸せになれてたのかな。でも、それは現実逃避でもあって、南野がこれから本宮が残した傷と手紙をどうやって受け止めて生きていくのか・・・・・・きっとプラスであろう事を祈ってます。</br>
    富岡ならずとも、誰からも好かれる吾郎、高梨も大変です。刑事課でも会社でもアイドルの吾郎、本人無意識だしね。全ての人が恋愛対象として見ているわけではないけれど、この人も怪しそう〜って人もチラホラ。手錠で繋いでおきたい---本音でしょうね。しかも、吾郎無防備だしねぇ〜。</br>
    ラストで初の二人での温泉旅行が意外とあっさりだったのに拍子抜けしましたが、オマケの方で吾郎が初○○○を披露、サービスしてくれました。ちょっぴり垣間見せた高梨の嫉妬心と独占欲、そのわりに相変わらず吾郎は淡泊だよなぁ〜と思いつつ、次は一作トバして最新刊へGo!

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著者プロフィール

12月20日生まれ、射手座、B型。2002年、『罪なくちづけ』でデビュー。BLや女性向け小説など幅広く執筆し、「たくらみ」シリーズ、『忘れない男』に始まる「警視庁特殊能力係」シリーズなど、人気シリーズを多数持つ。

「2023年 『先輩と僕 総務部社内公安課 FILE 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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