「水の記憶事件」は、
ベンベニストがホメオパスに頼まれて
物質分子をひとつも含まないほどの高希釈液でもまるで物質があるかのように作用するということを確認したのに
常識はずれの事実を受け入れられなかった科学界が彼の論文を否定しおとしめた経緯とトリックを
非難して表現した本
だった。
私は2年ほど前に初めて読んだ。
ホメオパシーの科学的根拠についてもっと知りたくて読んだので、
この本の多くの紙面が科学的な話でなく、科学界や学者への批判や非難で埋められていることに失望した。
また、科学界を悪者にするような表現に強い不快感があり、読み進めるのが困難だった。
その上、科学的な話については非常に難解だった。
ベンベニストは自分を失墜させた科学界に強い恨みの気持ちがあるのだろうと思った。
しかし、今、再び読んでみると、普通に面白い。
2度目だからか、2年間学んだからか、理解しやすくなっていた。
科学界の非常識さを精緻に表現しているのも、
権威やイデオロギーを盲信するたくさんの人たちに真実を理解させるために必要と考えたゆえ
なのだろうと思った。
首が回らなくなるほど追いつめられたみたいなので、恨みもあっただろうけど。
彼は、
「分子を含まない高希釈液に作用があるというのを偽科学だと言う主張に、科学的根拠などない」
という。
複雑な生物学の実験においては、いつも100%の結果が期待できるわけではない(妊娠がいつも成功するわけでないのと同じで)
のに加えて、
高希釈液やデジタルで波動を増幅し転写したもの(マシンによる疑似レメディー)の作用は、物質を含むものに比べて繊細(熱や電磁波にさらすことで消滅する)である
ゆえに、
再現に難しさがあるのかな。
高希釈液の実験については、さまざまな場所でさまざまな人がポジティブな結果を出している。
ネガティブな結果を出した人がいても、ポジティブな結果を否定できるわけではない。ネガティブな結果になってしまう要因があっただけと言える。
この本の中にはベンベニストの結果を否定する論文に対するツッコミもたくさん書かれている。
彼を否定する論文は、ポンデラル分量(反応を起こすのに十分なだけの物質を含む)でも反応しない好塩基球で高希釈液の実験をして、反応しないからネガティブだってことにしてたりするらしい。
デジタルの方は背景電磁場の影響を受けやすいためか、不安定な結果が多かったみたいだけど。
マシンによる疑似レメディーは、私も使ったことがあるけど、
「本物のレメディーほどの強さはないけど確かに効果がある」
と感じた。
だから、まぁ、そういうもんかなぁと思ってる。
ベンベニストの実験で、元の物質の作用が電話の増幅器を通して伝送できたので、
レメディーの情報っていうのは、ヘルツ波やキロヘルツ波といった低周波であると考えられる。
それは、音楽CDで再生できる周波数。
「原物質を含まないレメディーでプルービングなどおこるはずない」という話も聞く。レメディーで潰瘍ができたりするのを見たことがないと。
しかし、ベンベニストの実験では、物質を含まない高希釈の抗IgE抗体で好塩基球が脱顆粒化するのを確認してるし、
ただの生理食塩水がモルモットの心臓にショックを起こすのを見ている。(その生理食塩水にはエンドトキシンが磁気的に記憶されているようだ)
原物質が存在しなくても、アレルギー反応を起こせるし、心臓ショックも起こせるってことじゃないのかなぁ。
高希釈になると作用時間が短くなるという。レメディーで潰瘍ができたことがないというのは、潰瘍をつくるのに時間がかかるからではないだろうか。
物質を含まないレメディでの体へのプルービングも、瞬間的なものはあるんじゃないかな。
なので、内容がちょっとあれかなと思ったんだけどね。
ホメオパシー仲間から「難しくて読めなかった」...
なので、内容がちょっとあれかなと思ったんだけどね。
ホメオパシー仲間から「難しくて読めなかった」というコメントもらったりした本です。難しかったです(笑)