BE A GOOD NEIGHBOR ぼくの鹿児島案内

著者 :
制作 : 岡本 仁 
  • ランドスケーププロダクツ
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本棚登録 : 103
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784990262211

感想・レビュー・書評

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  • 母方の実家がもともと鹿児島にあり、いまは鹿児島に近いエリアの宮崎にあるのだが、泳ぎに行くのは志布志だったし、帰るときは鹿児島空港と宮崎空港が半々だし、なんとなく鹿児島県もちょっと故郷きぶんだった。

    東京のお洒落な人(といったら嫌がられるだろうけれど、でも目黒やら代官山やらのお店を散々冷やかしたような方のようなので)の目に耐えられるくらいのものが、こんな本に一冊まとまるくらい果たして鹿児島にあるのか不安で仕方がなかったのだが、(そしてなぜか、わたしのTLの都市生活を最も満喫したような人が端々に鹿児島の名前を口にするようになり、そのぞわぞわ感はただならぬ規模になっていた)、30ページくらい読んでようやく、東京にはない贅沢な地ものの素朴な美味しさと、鹿児島でもこだわって美味しいもの等をつくっている人たちの手によるものが、これらの東京のお洒落者を飽きさせないくらい十分に、鹿児島にはあるらしい、ということがなんとなくわかってきて、ほっとしている。

    もちろん、鹿児島は東京あたりではお目にかかれない深い森を走り抜けて断崖絶壁に出るというようなドライブの楽しみもあるし、薩摩藩がかつて栄えたこともあって文化の跡がみられたり、更に昔の日本書紀的な自然も豊富なところが多分地味にボディーブローを効かせているのではないかと思っているのだが、こうして自分のルーツがちょっと繋がった土地についてひとつの、しかもシンプルで美しい装丁の本にまとめてもらえるのは、なんだかとてもくすぐったく、心地がよく、もう一度大人になったいま、改めて遊びに行って見たいな、と思ったりしながらよんでいる。



    ------以前のレビュー------

    東京以外のことを褒めている文章には、しばらく怖くて触れられなかったのだけど、やっと読み始めたところ。鹿児島って、そんなにスゴイの??っていう好奇心で買った本。

  • こんな街案内をわたしもいつか書きたいです。

  • 元relax編集長・岡本さんの著書。たまらない!

  • 鹿児島へ来る人や、遠く離れた土地で生活している友人へ、プレゼントしてあげたい一冊。

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著者プロフィール

岡本仁 編集者。北海道夕張市生まれ。大学卒業後にテレビ局を経てマガジンハウスに入社、雑誌『ブルータス』『リラックス』『クウネル』などの編集に携わる。2009年よりランドスケーププロダクツにてプランニングや編集を担当。近年はキュレーションなども手掛ける。著書に『ぼくの東京地図』『また旅』『果てしのない本の話』ほか多数。Instagram:@manincafe



「2019年 『今日の買い物[新装版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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