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- Amazon.co.jp ・本 (605ページ)
- / ISBN・EAN: 9784990603809
作品紹介・あらすじ
白寿を迎えてなお旺盛な評論活動をつづける著者の膨大な著作の中から精選に精選して29篇にまとめた一冊本文集。言葉と音のせめぎ合いから生み出された思索の結晶体。堀江敏幸氏の解説に加え、年譜および著作目録を付す。コンパクトな全集といえます。
感想・レビュー・書評
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美術解説を志す私にとって吉田秀和の書いたものは越えられない壁である。音楽という数学と記憶と感性に問う芸術を文章によって表現することをやすやすとこなしている(と感じる)ことに嫉妬を禁じえない。どんなに感動しても作品以上に読み手を感動させることはできないことを批評家、解説者は理解しているが、吉田秀和はそれすら芸術の域に踏み込んでいるのである。確かに、彼の文章を読んで旋律や音色を感じることはできない。しかし読者に音楽をにおわせ、ホンモノに向かわせる力かけられていることを感じさせないのに操作しているそんな「力」をもつ文章である。これを芸術でないとだれがいえようか。いつかそんな文章を書きたいものである。
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吉田秀和さんの新刊(?)ですが、約60年にわたる吉田さんの評論からピックアップし編集した本です。改めてまとめて読んでみると吉田秀和さんの偉大さが良くわかります。
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