- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784990722135
作品紹介・あらすじ
取りづらい病歴を補うことができる。「早く、安く、痛くない」医療を提供できる。検査を減らすことができる。エビデンスが「見える」-高齢者診療に携わるすべての医師へ。
感想・レビュー・書評
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493.185/U32
【精神・老年看護学特論Ⅱ】詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
WT141
表題の通り
コンセプトは『JAMA版 論理的診察の技術』に近い
気道感染症、尿路感染症など高齢者でよく見られる症候・疾患 全22のテーマ
症例提示→文献を交えた解説→ポイント
1つのテーマあたり数個の文献が引用される
JAMA版〜のように統計解析まではせず、読み物としてさらさら読める
1 加齢か? 病気か?
2 感染症総論
3 気道感染症
4 尿路感染症
5 急性腹症
6 入院患者における発熱
7 不明熱
8 肺音の聴診
9 心雑音
10 呼吸不全
11 心不全
12 慢性閉塞性肺疾患
13 脱水
14 意識障害
15 せん妄
16 頭痛
17 歩行障害
18 パーキンソン症候群
19 脳血管障害
20 骨折
21 失神
22 入浴中の急変
23 膠原病
24 かゆみ -
高齢者診療について、身体診察でどこまで切り込めるかというタイトルどおりの本。
高齢者診療での身体所見は、若年よりも取りにくい。その中であえて高齢者に絞っていること、そして病歴よりも身体診察のみに絞っていることがすごくチャレンジング!
よくある病態を、高齢者の頻度の円グラフが各項につけられているのも秀逸。
個人的には、尿路感染の時によく介護スタッフから「尿臭が・・・」と言われるが、それは関係ないというところが勉強になった。
それとよくみるパーキンソニズム。パーキンソニズムの見分け方、パーキンソニズムを起こす疾患の中でどの症状が多いかなど知らなかったことも満載。
在宅や診療所のプライマリケア医にとっては、この本は買いだと思います。 -
高齢者診療における、発熱の原因別頻度や尿路感染症のLR+が高い病歴・所見などを内科診断リファレンスと同じ著者が同じクオリティでまとめてくれています。高齢者の診察がルーチンにならなくなる一冊!(S.Y.)