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- / ISBN・EAN: 4988113810111
感想・レビュー・書評
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ずっと気になっていた作品。
1850年台のスコットランドの女性。
声がだせずピアノで自己表現するエイダ。
ニュージーランドへ娘を連れて再婚するが
浜辺に大切なピアノを夫に放置されてしまう。
夫から土地と交換にピアノを手に入れたマオリの男。
レッスンすることを交換条件にエイダは定期的に男の家へ通うことになり、いつしか二人の間に愛が芽生える。。
レッスンのたびに黒鍵の権利を譲渡していくかわりに
ヘンタイチックな条件を出してゆく男。最初は遠慮がちに徐々にエスカレートしてゆくが何故かエイダは応じ続ける。単純にピアノを取り返したいという大義名分の
影に、生きていること、求められていることの充実感と共に相手のかけがえのなさに居場所を得たかの様。
あれほど執着していたピアノを男と旅立つ船上から海へすててしまうシーン。海中に沈むピアノのロープにわざと足を突っ込んで海に沈む仕草は擬似的な死と再生の儀式のようで心象深い。衣装が素晴らしくエロチックで純粋な映画。繰り返し見る気がする。
常にコブ付きの不倫話を展開するには困難と思える様な設定なのに、何の違和感もなく成立させ、それどころかこの娘役がいなくては作品の迫力が半減する位の重要な物となってて、この監督の力量は凄いなと感じた。
とてもいい作品だと思う。 -
1993年公開
監督 : ジェーン・カンピオン
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未亡人と娘が、遠くニュージーランドに再婚のためにピアノと共に海を渡った先でのお話。
伝わるってどういうことか、考えさせられる話。もっと言っちゃうと、コミュニケーションって変態的な行為なんだなと。相手が何を考えているか受け取って、それにかぶせて自分が考えていることを乗っけて返すわけだから、それはまあ、エロいよねっていうか、そういう風に思うような、なんだか終始じっとりしたお話でございます。
風景がいちいち、暗喩的というか。森、雨、小屋、浜辺、海の底。うーんやっぱり、まあエロい映画でした。 -
THE PIANO
1993年 フランス+ニュージーランド+オーストラリア
監督:ジェーン・カンピオン
音楽:マイケル・ナイマン
出演:ホリー・ハンター/ハーヴェイ・カイテル/サム・ニール/アンナ・パキン
とりあえず今でもタイトル聞くだけで即座にマイケル・ナイマンのテーマ曲が脳内に流れるくらい音楽が印象に残っている。子役のアンナ・パキンが可愛かったなあ。
(1994/2)シャンテシネ -
彼女そのものであったピアノを、人差し指切断とともに彼女本人もおのずと死ぬだろうと予測していた。しかし、彼女は生欲した。ピアノを通じて感情表現をしていた彼女は、声を欲すようになり、彼を愛した。
「デルスウザーラ」のように、環境そのものの変化に対して生来の自分は不適応といった筋書きだけではなく、むしろ、新たに生への喜びを覚えるといった結末。
途中エロなシーンはなかなかの迫力があった。
彼女のピアノとしっかり向き合ってくれる彼に、次第に弾かれていく姿は、どんどん彼女が変わっていくようで観ていて魅了された。 -
当時よく弾いた。
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いい曲。
2000.8
1999.8 -
ラストがよかった。音楽もいい。
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かなりドラマチック。号泣ものデス。エイダの大事なものを守ってくれたのは、夫でなく隣の男性だった。ピアノの音がめちゃ盛り上げてます。
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私はこの映画に描かれている3人のそれぞれの愛し方が、映像として写された究極だと思ってます。