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- / ISBN・EAN: 4988104014450
感想・レビュー・書評
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初スティーブン・ソダーバーグ。
群像劇が大好物なのでずっと候補に挙がっていた作品。
大物監督とはわかっていたもののデビューの「セックスと嘘とビデオテープ」(未見)にアート系の先入観を持っていたので、何となく”反りの合わない監督フォルダー”に入れてしまっていた。アート系は嫌いじゃないはずなんだけどな。
恐る恐るみる。
変にこねくり回さず、ストレートに見て大丈夫な映画でした。(安堵)
メキシコとアメリカの各々のパートのフィルムの色味を違えていたり、監督のねらいであったろう空気感の演出と、理解しやすさに大きく作用していた。
キャスティングもピッタリ。マイケル・ダグラスもベニチオ・デル・トロも見事にはまっていた。
麻薬。米国社会に大きな影を落とす問題。入手は容易で、特別な悪人だけのことではない。様々な闇の温床となっている、、、前向きな締めくくりとはなってはいるが、闇がなくなったわけではないのも余韻として残る。
麻薬を撲滅側、売る側、買う側の視点を並列に物語りは進む。この作品にとっては必要十分な要素だし構成。
ただ、群像劇フリークにはもう少しゴチャゴチャと入り混じって欲しかったかな。少し物足りなさが残る。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
中途半端やなあ
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GYAOで視聴。
ソダーバーグらしい映画とは思ったが、3つのストーリが微妙に空回りしているところが最後まで納得いかず。 -
面白かった。人の視点が変わって繋がっていく話が好きなのもあって引き込まれた。
結局、不正取引=トラフィックはなくならない。お金にもなるし、抜けようとすると死ぬ。多くの犠牲者は無駄死になってしまう。相棒を見殺しにする警察官もいれば殺されて何かしら一矢報いようとする警察官もいる。いつ家族が巻き込まれるか分からないし、抜け出すために助ける家族もいれば、生活を維持するために自分も悪事に手を染める家族もいる。キャサリンゼタジョーンズの覚悟はとても上手だったけど、やるせない。子供のためというのは言い訳で結局は自分のためだと思う。ドンチードルの盗聴器役立って欲しい。マイケルダグラスはいい役をもらったって感じだったけも、結局自分も何もできないことを悟ったから辞めたのか。デルトロの相棒を売る覚悟の心理描写ももっと見たかったかな。 -
人の世は、深い闇。それでも生きてゆかねば。
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TVにて
何も知らなかった麻薬王の妻が悪事に手を染めていくところは怖かった,麻薬を撲滅するはずが娘のヤク中の回復を選んだことには驚いたし,メキシコのしがない警官が望んだ野球をするための公園のライト,それに照らされて野球をする子供達の姿に少しホッとした.麻薬とはなんて恐ろしいのだろうということがみんなに伝わるだろうか. -
アメリカ、メキシコの麻薬密輸とそれを壊滅しようとする戦いを描いた作品。実際に起こった事件や実在のモデルとなった人物を登場させている。3つの物語を当時進行している。
なんだかんだ言いながらも汚染まみれているアメリカ。学生や若者が罪悪感無しに使用したりする。それに関わる組織は国家予算以上の莫大な富を生む。闇は深い。陽が見えてくるそぶりも感じないままに終わってしまった。
アメリカの抱える問題は分かりました。分かった所で実はよく分からなかった。という事が分かった映画でした。 -
麻薬もの王道。
考えさせられることはありますが、余韻は特になしです。 -
全編に漂う、素晴らしい緊迫感。
雰囲気が、「ジャッカルの日」に似ているかな。