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- / ISBN・EAN: 4988017607305
感想・レビュー・書評
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ライブ盤なのにスタジオ録音以上の完成度って…
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伝説の六本木ピットインでのライヴ。
吉田美奈子との「時よ!」良すぎて泣いてしまう。 -
あの、山下達郎ってクリスマス・イブと日曜のお昼のマニアックなラジオぐらいしか知らない人ってたくさんいると思います。
でもこの人は、アルバムMelodies以降は良質のポップスを作り続けています。
ちなみにそれ以前はAORに傾倒していました。
んで、今日ご紹介する山下達郎のIt's A Poppin' Timeですが、このアルバムはその時期に出た2枚組のライブ盤です。
たしか5年ほど前にアルバムMelodies以前の数作品がリマスタリング再発された中の一枚です。
その時に全部レンタルして聴き漁った覚えがあります。
だから今でもMDにLPをかけて全アルバムを詰め込んだものがライブラリーのどこかに埋もれています。
山下達郎のアルバムは概して大変クオリティが高い。
というのも彼は音に対してのこだわりがすごい。
それはこのライブ盤に出演しているスタジオミュージシャンの顔ぶれを見ればわかるだろう。
Gt:松木恒秀
B:岡沢章(細野さんじゃなかったっけ?)
Dr:村上“ポンタ”秀一
Key:坂本龍一
う〜ん、豪華なメンツですね。
コーラスには吉田美奈子とか参加してます。
たしか山下達郎自身によるライナーノーツに、チケットはそこそこ売れてたけどいつも出演料金とスタジオミュージシャンへのギャラを払ったらプラマイゼロになっていたと書いてた覚えがあります。
だから当時非常に貧しい生活を強いられたらしいです。
でもそこまでして音にこだわる人です。
んで、曲もいい曲が並んでいます。
一口で表現するならジャジーで洒落ているといった感じでしょうか。
夏とか秋の夜に非常に合います。
ちなみに確か全曲山下達郎作詞作曲ではなく、他のアーティストのカバーが結構入っていたと思います。
でもどの曲も自分のものとして仕上がっている。
完璧なバックの演奏に山下達郎の甘い歌声がかぶさって独特の世界を演出しています。
個人的には時よとか、シルエットとかCANDY、エスケイプあたりが好きでしたね。
このあたりよく聴いてました。
さらにインプロヴィゼーションがかっこよすぎです。
このメンツでのこんなハイレベルな演奏は現在では絶対に聴くことができません。
ちなみに山下達郎のギターカッティングは日本屈指であると言われています。
最初はよくわかりませんでしたが、ギタリストの視点からじっくり聴いてるとタイム感とかフィーリングが優れていると後で感じましたね。
まぁ、山下達郎の特に初期作品は非常に優れているので、全アルバム聴いてみることをオススメします。
んで先ほどまでポップだとかAORとか言ってましたが、山下達郎本人はドゥーワップというジャンルをこよなく愛しています。
詳しくは非常にマニアックなラジオを聴いてみてください。
多分聴き慣れていないとすぐに飽きますがねw