- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4935228996186
感想・レビュー・書評
-
僕の脳ミソにはキズがある・・・
キレない、吼えない、毒づかない、
ピュアでひ弱な窪塚洋介もなかなかいい。
脳に障害を持つ純真無垢な青年テルは、
気が利かない、常識がない、まともな友達がいない、
でも、テルは悲しみを洗い流してくれる・・・
青年テルの繊細な指先の仕草と表情がよかった。
相手役の小雪の自然な演技もまぁまぁ好感した。
内藤剛志が不思議なオジさん役でインパクト大だったな。
もうちょっと孤独と切なさを漂わせて欲しかったかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ほっこりする優しい音楽に穏やかな田舎の風景の中で描かれた、テルと水絵の少しいびつで切なくて、でもどこか優しいお話。
泥棒を見張るためにコインランドリーで働いているテルが、過去の恋愛で傷つき盗みをしていた水絵と出会い、一緒にいるようになるっていうのは、すごい運命だな、と思った。
裏切られるということに怯えている水絵が、テルという純粋で裏切りを知らない男の子と出会い過ごすことで、テルに救われつつも、盗みをしていた自分の方が、今度はテルを裏切るんじゃないかと辛くなる水絵の姿はけっこうモヤモヤしました。
素直にテルに話しても、テルはきちんと受け入れてくれたんじゃないかな……と。純粋で、本当に洗剤みたいな感じするので。
そんな、テル役の窪塚のあどけない表情の演技はとても良かった!可愛くて、口を引き結んだ表情に特に目がいきました。
最後の方の口笛をふく少年のうみのシーンがめちゃくちゃキレイでうわぁとなりました。 -
とっても優しくて美しい映画。心が疲れた時に観たくなる。そんで泣く。
-
痛々しくて悲しくなる。
-
「2人なら大丈夫」って言葉がとても温かくて、涙が出た。
最後のシーン。今でも鮮明に思い出せます。
街並みから音楽、役者
全てが映画の雰囲気を作り出していて、好きだなって純粋に思いました。
ー そういうの地球では愛って言うんだよ
宇宙じゃ知らないけどね ー -
2001年 日本
監督:森淳一
出演:窪塚洋介/小雪/内藤剛志
音楽:渡辺善太郎
コインランドリーで始まった物語が、いつのまにか、どんどん主人公たちを遠くへと連れていってしまう一種のロードムービー。ある意味、おとぎばなしだとは思うのです。ありえないよなあ、と思う反面、小雪の演じるヒロインの過去とか悪癖とか、そういう部分だけがやけにリアリティがあって、結局そんな現実が一度壊しかけたものを、やはりおとぎばなしは修復してしまうわけで。
実は、素直に、いいなと思いました。偽善的とか言ってしまうのは簡単だし、癒されたとか心洗われたとか、そういう安っぽい言葉で肯定することも簡単なんですけど。でもやっぱり、観終わったあとに良い気分になれる映画は私は好きだなあ。
窪塚くんは、キレた役もいいですが、個人的にはこういう柔らかい感じの中性的な役のときのほうが好き。音楽はex詩人の血の渡辺善太郎。エンディングテーマのボーカルがBonnie Pinkというのも私的にたいへんツボでした。
(2003.03.22) -
「何が」というわけではないのに、すごく心に残る映画でした。音楽も素晴らしかった。
もっと、何かを大切に生きていきたいと思った映画でした。