続 姿三四郎 [DVD]

出演 : 大河内傳次郎  藤田進  河野秋武  志村喬  月形龍之介  黒澤明  森雅之  轟夕起子 
  • 東宝
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感想 : 7
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  • / ISBN・EAN: 4988104021168

感想・レビュー・書評

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  • 續姿三四郎 (1945/日)  黒澤明 脚本メモ

    ------------------------------------------------------------------

    勝っても悲しいことがあるよ
    勝ちたくないことだってあるんだ

    僕は 僕は戦うのが辛くなりました
    僕は柔道の為に他流と戦ってきて
    それをただ武道の上の勝敗とだけ
    思い込んでいたんです
    もちろん 負かした相手や その親や子や
    弟子たちに憎まれることは
    武道に志す以上はと 観念していました
    しかし 自分の勝利が
    たくさんの人たちを押し潰していくのを
    目の前に見ると
    僕は柔道を捨てたくなったんです

    お前の苦悶は私にもよく分かる
    いや お前におわした苦労は私の苦痛だ

    しかし それも
    お互いに大きな道に達するためだと
    私は信ずる

    闘争とは新しい統一への道程なのだ
    妥協や交合の中に
    真の平和はない

    途上の荊棘(けいきょく)を恐れてはならん

    わしは柔道をかく信じて
    闘争の真っ只中に飛び込みました

    柔道と柔術とは名称の争いをしたのではないのだ

    いわんや 矢野正五郎の功名でもなければ
    一姿三四郎の勝利でもない
    いや 柔道の勝利でないと言ってもよい

    そこには日本武道の勝利があるばかりなのだ

    ------------------------------------------------------------------

    姿三四郎と立ちあいたい
    そのため わざわざ九州からやって来た

    お断りする 

    なぜ

    道が違う

    私は檜垣流の唐手は武術とは思わん

    道場に入って道場の礼を行わず
    人に会って人の礼を行わん者は
    古来日本では武士とも武人とも
    言わなかった

    ははは 学士様は言葉がうまい

    どうだ 矢野さん
    本人がやると言ったら勝負をさせるか

    愚かなこと

    いやか

    姿は私の門人です

    精神は一つだ

    修道館は弱音を吐くのう

    (源三郎 帰る)

    姿 くやしいか

    道を知らず 人間を知らず
    死を知らん者は恐いぞ

    ------------------------------------------------------------------

    壇 俺はなぜ敵が多いんだろう
    なぜ こんなに憎まれるんだろう

    強いからさ

    悔やむな 弱くなるぞ

    悔やみはせん

    悔やんだこともあるがもう悔やまん ただ…

    ただ?

    ただ悔やまんとならば
    戦い抜きたい

    ------------------------------------------------------------------

    和尚 今夜 俺は修道館を出てきた
    自分でこの札を外してきたんだ

    うーん  お前が修道館を破門したような言い方じゃのう
    悪い癖じゃ

    先生に破門されるのが辛いから
    自分で外してきたんだ

    何をしでかしたんじゃ

    道場の掟を破って 新富座で試合をした

    日本の武道は奴らには分からない
    分からないままに済ませておくか
    分からせてやるか 分からないまでも
    分かる道をつけてやるのが
    情けだと思って俺はやった

    ほう たったそれだけか

    三四郎 お前は ばかだから
    形の上で掟を破ったことばかりに気を取られておるな

    掟は掟だ 和尚

    武道の意地じゃろ
    お前の気持ちは柔道の掟を破っちゃおるまいが

    道のための形は 道のために崩れても 構わんじゃろうが

    どうだ三四郎

    この札をもう一度かけてこい

    駄目だ

    かけていいと悟れたら
    今日でも明日でも
    10年でも20年の後にでも
    かけに行くがいい

    ------------------------------------------------------------------

    試合の相手が見えて困る…

    朝から晩まで体をこき使ってみたがそれでも眠れん

    つべこべ言わずと お前に取っついて
    いる奴を睨むんじゃ

    そやつの消え失せるまで よいか 三四郎

    うん

    ------------------------------------------------------------------

    藤田進 / 大河内伝次郎 / 河野秋武 / 月形龍之介 / 轟夕起子 / 志村喬 / 森雅之 / 清川荘司

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  • 前作は柔道対柔術だったが、続編は拳闘(ボクシング)、唐手が入り乱れての異種格闘技戦である。
    「姿三四郎」から2年後のお話、制作も前作の2年後ということで、主役の前田進さんの顔つきが少し厳つくなったように感じる。
    ボクサーとの対決では、裸の選手相手にどうやって投げるのかと不思議に思っていたが、そこは三四郎。顎の下からグイと持ち上げてエイやっ!見事である。
    破門を覚悟で果し合いに臨もうとする三四郎に、和尚が武術の何たるかを諭すシーンがよかったなあ。

  • なんだか前作よりもチープに見えちゃって、演出もダサい感じがしちゃったし、音声、画質、場面のつなぎ方もぼろぼろだった印象。クライマックスの雪山のシーンは迫力があるというよりもなんだか笑っちゃったけど、それでも映画の終わり方だけはほんと気持ちいい!

  • 黒澤明監督 1945年作品
    姿三四郎の 続編

    明治20年 横浜
    姿三四郎は迷いの中にいて、放浪の旅を続けている。
    『三四郎は 間抜けなほど正直なところがあり、
    自分で悩んでいる。』と和尚は言う。

    姿三四郎が 人力車の車夫を殴っているのをとめる。
    その外国人の水兵を意図も簡単に 
    ヤマアラシで海に投げ飛ばす。

    アメリカ領事館の日本人が・・・
    その話を聞き姿三四郎に合いに来る
    見るために考えられたのがボクシングと説明する。
    ボクシングを見に行く 姿三四郎。
    そのボクシングに 日本の柔術家が挑む

    姿三四郎は 柔術家に『ボクシングは武術でないので
    戦うべきではない』という。
    柔術家は、『柔道に負けたから戦って、食べていくのだ』という
    それが、いとも簡単に負けてしまう。

    姿三四郎は 
    『柔道によってたくさんの人たちが押しつぶされていくことに
    耐えられない』と 矢野正五郎(大河内伝次郎)にいう。

    矢野正五郎は 『姿三四郎の1個人の勝利ではない
    それは、日本の武道の勝利である』 という。

    檜垣源之助の弟 空手の檜垣鉄心(月形龍之介)と源三郎 
    が他流試合に挑みにくるが・・・
    矢野正五郎は 『道が違う。空手は武術ではない』といって、
    姿三四郎と戦うことを認めなかった。

    姿三四郎は 修道館の掟をやぶる
    道場で酒を飲む、挑戦をうける、見世物に出る。

    ボクシングのリスターと戦い 投げ飛ばして勝つ。
    そして姿三四郎は 檜垣鉄心と 
    雪の高原で戦うのである・・。

    この時期に・・・
    藤田進の 笑顔が素敵である。

  • これって敢えて続編を作らなくても良かったんじゃないの?

  • また月形さんがいらっしゃる
    素敵です

  • 映像が古すぎて良くわからなかった

    ところどころ映像が紛失してるし。

    完全版でもう1回ちゃんと見たい。

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