- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4560128826969
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
『キャッチミーイフユーキャン』、昔観たときは、「ただ普通に面白い映画」としか思わなかった。ブクログを始めてからスピルバーグ作品を細かく観ていって、今観返してみると「これは紛れもなくスピルバーグの映画だわ!!」と強く感じた。これは先日観た『ハクソーリッジ』とも近いと思う。スピルバーグやメルギブソン本人がものすごく投影されてるから、この監督がやるべき映画だったんだなと思う。
ストーリーはごく簡単に言うと「ルパンIII世と銭形のとっつぁん」って感じ。大隅ルパン、第4話の『脱獄のチャンスは一度』っていう名作回がありますが、そういうのを思い出した。
ルパンと銭形は深読みするとホモセクシャル的な関係だったり、あと『ダークナイト』のバットマンとジョーカーの関係性に近いんですが、『キャッチミーイフユーキャン』のふたりは年齢が離れてるから擬似親子の関係性になる。
他のスピルバーグ作品だと、『ジョーズ』や『未知との遭遇』、『E.T.』とかずっと父親と息子の話で、両親が離婚したスピルバーグ自身が投影されている。この映画もほぼまんま。
あと、フランクアバグネイルもお父さんがユダヤ系で、お母さんは劇中で描かれてるようにフランス人。スピルバーグ作品はユダヤネタのギャグもけっこう多いけど、この映画だとルーテル派のお祈りがわからないってやつとか。
詐欺で色んな職業につく話だけど、これもスピルバーグ本人がどうやって映画人になったか?というと、詐称してユニバーサルに潜り込んでるから全く同じ。
あと最近思うのは、例えば魔法使いものだったり、マジシャンだったり、あと詐欺師なんかの話だと、それはイコール「映画」の投影だったりするんじゃないかなと。映画って「嘘」ですからね。
もちろん原作があって、アバグネイルの実話に基づいているんだけど、スピルバーグの私小説じゃねえか!ってぐらい、自身が投影されてる。そしてそういう映画は面白いことが多いですよね。だって、作り手の気持ちがそこに入りやすいから。 -
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』
実話を元にした映画なんですね。色々なテーマがくどくなく盛り込まれているのは、さすがスピルバーグ監督というところでしょうか。
ほんとルパンと銭形と同じ物語です。何故か友情に似た関係にまでなってしまう。主人公も豪胆な切れ者というのではなく、心の隙間・寂しさを物語にうまく溶け込ませているので、なんか憎めない。
でも、エンディングで明らかになる衝撃の事実には驚きました。ほんと、事実は小説よりも奇なり、を実感しました。 -
キラキラなディカプリオ。
しっかりおもしろくて見ていて飽きないし、テンポもいいし、スピルバーグだな〜という感じです。 -
オープニングクレジットがおしゃれ。実話をもとにしている割には、詐欺の手口がぼんやりしててリアリティがないけど。
-
2018.3.3鑑賞
☆3.9
実話が元になっているとは思えないほど奇想天外な展開。
たくさんの人を騙しながらもとても家族思いな部分もあり、憎めない主人公だった。
次第に追う側と追われる側の間で絆ができてきて、クリスマスに挨拶をし合う場面が良かった。
-
実話でこれ、なかなかに面白いのでは。
それも、主人公の家庭環境の表れや心理状況が所々に表現されていたからこそなんだろうなあ。
追いかけっこして、逃げたくて、でももう終えたくて。 -
ユーモアのあるセリフと飽きない展開で、人を選ばない面白い映画だと思った。誰にでも勧められそう。
子供の追いかけっこだと感じつつ、最後まで信じて面倒を見るカールにグッときた。catch me if you canがとてもいいタイトル。 -
アメリカ映画って
なんだかやっぱり少し物足りない
綺麗に丸めすぎるというか
前半の華麗な手口っぷりの爽快さと
でもやっぱり子供なんだな、という落とし所と
いいんだけど、やっぱ奥行きがない