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- / ISBN・EAN: 4934569615473
感想・レビュー・書評
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夫が借りてきたDVDを一緒に観賞、面白かったー。
人間の想像力ってすごい、と思わされる映像。
今監督、若くして亡くなられたのが、残念だなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大女優の若かりし頃から隠居するまでのことをインタビューを通して語られていくお話しです。ただのインタビューシーンではなく、女優の話の中に引きずり込まれて、過去と現実が入り混じったようなシーンを何度もはさみながら進んでいきます。今までに見たことの無いような構成のため非常に変わった作品だなと感じました。
一方で、恋慕というか、思いを寄せる人を、ひたすら思い続け、思い続け、そして追いかけていく、それも寄り道をすることなく追いかけていくということが中心にあるお話でした。でも、この作品の表現の仕方がやはり興味深いので、一味違った作品ではないでしょうか。 -
想い人を追いかけるという一貫した姿勢は分かりやすかった。
夢と現の境界が曖昧になる~ってのは、Perfect Blueやパプリカと似てる。 -
「パプリカ」も「東京ゴッドファーザーズ」も好みじゃなかったのですが、本作はすごく面白いですね。
現実と虚構が入り混じりところは「パプリカ」と同様ですが、本作のほうが圧倒的に見やすいです。まず何より、1人の女優の聞き語りの物語という体裁を取りつつ、彼女の出演作に時代劇から、未来が舞台のSF作品までを時系列に並べ、1000年の時代を生きた女性の壮大な一代記に見せるというアイデアなにより素晴らしい。そして、インタビュアーがそのドラマの中を自在に行き来して、ツッコミを入れるというメタフィクションの手法が効いています。彼女が宇宙に飛び立つラストには、壮大な物語が締め括られたという感慨がひとしおです。
これはまさしく天才の仕事。傑作です。 -
「その愛は狂気にも似ている」
たったひとつの約束のために、「あの人」の影を追い続ける。
現実と、映画のなかの虚構の世界が混ざり合う。
ただ唯一確かな現実が、「あの人」の落としていった鍵。
つまり、千代子は「あの人」との約束を、自身のアイデンティティ、存在の証にしていたのではないだろうか。
キャッチコピーが適切か否か、ちょっと途中まではわからなかったのだが、最後のあの衝撃的な台詞で、たしかにそうなのかもしれないと納得してしまった。ある意味ね…。