17歳のカルテ コレクターズ・エディション [DVD]

監督 : ジェームズ・マンゴールド 
出演 : ウィノナ・ライダー  アンジェリーナ・ジョリー  ウーピー・ゴールドバーグ 
  • ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
3.68
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本棚登録 : 180
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4547462004956

感想・レビュー・書評

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  • ☆★☆**「心の風邪」をひいた娘たち **★☆






     先ずライダーとジョリーの共演がとても印象に残る作品です。

     特にリサ(ジョリー)が、外面は強きであっても内面は硝子のように脆く、それをスザンナ(ライダー)に鋭く指摘されたことで壊れていく様の演技が堂々たるものでした。


    私が仮にこの作品を彼女達と近しい年代で観賞していたなら、また違った感想を持ったと思いますが。

     人は誰しも人生に於いて何度も「風邪」をひくものです。
    その症状が重篤になる人も居れば、お医者も必要とせず治癒していく人もいますね。

     そんな意味でここでの主人公である彼女達は、「心の風邪」を「こじらせてしまった」のだと思います。
     
     周囲に溶け込めない寂しさ、怒り、もどかしさ…

    《素敵な個性》=
    ❤それが生かされるプレイス(心の棲みか)がきっと見つかることをどうか信じて!❤



    退院していくスザンナも不安に揺れているのが分かる中で、エンドロールの歌を聴きながらそんなエールを送っていた私でした。

  • リサ(アンジェリーナジョリー)が、精神科病棟で
    自由、気ままに、暴れ、ボス的存在。
    挑発的、挑戦的、そして エキセントリック。
    アンジェリーナジョリーが、若く、
    そして、まだ洗練されていない感じである。
    が、キラキラ輝くものがある。
    ウィノナライダーの精神的な病んだ表情が、
    なんともいえず、心細さを感じさせる。
    どちらかと言えば、受身的な存在。
    ただ、自立と言う視点で考えると、
    リサの精神科病棟の中でしか存在できないことを
    認識することで、自分の行くべき方法が見える。

  • ウィノナ・ライダーさんが主演だけど、助演のアンジェリーナ・ジョリーさんが迫力満点で、その年のオスカーやゴールデングローブ賞をゲットしまくった精神病棟で暮らす若者たちの映画を観ました。
    ジェームズ・マンゴールドさん監督の『17歳のカルテ』です。

    原題は『Girl, Interrupted』で、なんでこの邦題なのかはよくわからなかったけどね。
    2人とも大人顔なのでとても17歳には見えなかったけれど、役柄は17歳ってことなのかなぁ?

    実話に基づいたお話みたいでした。
    思春期でいろいろあるお年頃とはいえ、ヒロインのお姉ちゃんはいつもイライラしていて、薬とアルコールを一緒に大量摂取して病院に運ばれたりなど、確かにこれでは周りの人は大変だろうな~って感じでした。

    最後はここでの経験から学んで、自分をコントロールする術を少しずつ身につけて、社会に復帰するんだけどね。

    みんないろいろあるけれど、それを表に出さないで頑張ってたりするんだよな~。
    目立ちたかったり、自分に構って欲しくって悪いことをするってのは、心がお子ちゃまってことなんだね。

    他人を反面教師にしたり、自己分析をしたりするってのも大事なんだな…と思いました。
    まぁ、自分を律するってのは、めちゃくちゃ心にキャパを作らないと難しいことなんだけどね…。

    アンジーさんの演技力と素の造作の美しさに脱帽した1作でした。
    らじはお帽子かぶっていないけれどね。
    きゅるっ♪

  • 多感で不安定な時代は誰にでもあること。
    だからこそみんな予備軍だし、
    いつリサやスザンナみたくなるかわからない。
    本当にある日突然自分を見失ったり
    不安になるから。

    でもそれは実は自分が物事を広い目で見れるようになって行っている証。

    だからそんな膨大な量の情報がある社会に反発しながら
    ときにやり場のない怒りさえ抱きながら生きていく。

    考えさせられる作品。

  • 正常とは何なのか、考えさせられる1本。
    この作品はアンジェリーナより、ウィノナの演技が好き。
    だってリサは賞取れて当たり前なキャラクター。
    好演している所は評価します。

  • 17歳の不安定な気持ちとか、
    施設にいる人1人1人の不安な思いとか悩みとか、
    ずっしり来る映画。

  • 最初見た時は、ウィノナライダー主役なのに地味だなーって思ったけど、この人の抑えた演技がなかったらアンジーは輝かないと思う。

  • 精神病院で出会う少女たちの不安定な心の模様を描いた映画。きっと思春期などに誰もが一度は感じたんじゃないだろうか、と思うような身近な心理描写が見る者をぐいぐいと映画の中に引き込む。痛みを知っている人は泣いてしまうかもしれません。

  • 結構だーくな部分もあったりするんだけど、そこが観たくはない部分だったけどみなきゃいけなくて。いい所ばかり観るなんてだめだけど分かってるけど観たくなかったなとゆう部分もあったり。友情のシーンはよかった。たくさんの仲間がいて精神病だけど皆と暮らしてるわけで毎日仲間がいる。いいなと思った。うらやましかった。リサがすごくかっこよかった。でも弱い所をもう少し見せてもよかったんじゃないかなと思った。見せてほしかった。リサを演じたアンジェリーナジョリーすごい演技がうまくてびっくりしました。トゥームレイダーとかその前とかでも何も思わなかったけどこの作品で好きになった。ほんとにずば抜けて演技力がすばらしかった。主演者がすごい知ってる人ばっかでおどろきだった。何かこれはほんの少しかるーくしょっくみたいなのあったけど、いい話的な部分もみえてよかった。でも話としてはあんまり大きなこともおこらず、あまりにも皆精神の病気をもってる人達には見えなくて、毎日普通で、普通すぎるだろと思った。淡々とした感じ。リサが大きかったな。でもリサはただの不良じゃないの?と思った。別に精神になにかかかえてるとはまったく思えなかった。アンジーのかわいさに萌えですた(*'∀'*)

  • なかなかに考えさせられる物語でしたし、思春期で自分の存在に揺れる時期の子が観ると響くものがあるのではないでしょうか。
    ウィノナ・ライダーとアンジェリーナ・ジョリーがいいですね。この作品で評価されたアンジーの破綻しかかっている患者の演じ方は迫力ありますし、他の同姓代の女の子たちの様子も一人一人しっかり描かれているのも良い部分でした。ウィノナ・ライダー演じる主人公の、思春期ゆえの自我の喪失感・無能感も分かりますし、そこからの逃避や居場所に安息する気持ちも分かりますし、隣にあると分かっていたつもりの「死」に触れる事で、「死」への恐怖と「生」への執着を自我として認める気持ちも分かりますし、それらの経験から自立に向かうストーリーはあまりにも等身大で、陰の面から青春の輝きを見つめた作品でした。

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