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- / ISBN・EAN: 4988102968915
感想・レビュー・書評
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今村昌平監督 1959年作品
安本末子 10歳の本が原作
昭和28年(1953年)春 佐賀県の炭鉱の物語
炭鉱が閉鎖されていく中で・・
一家の主である 炭鉱夫 安本が炭鉱事故にあった。
4人の子供 喜一 20歳 良子 高一 末子 があった。
喜一(長門裕之)は臨時炭鉱夫で・・・
高一や末子は、給食代も払えない状況だった。
安本一家は在日朝鮮人であった。
業つくばりの在日朝鮮人のおばあ役を北村谷栄が演じる。
そのおばあは香典から 借金を取り戻すのだ。
父親の同僚の辺見さん(殿山泰司)が面倒を見てくれた。
父親の変わりに 喜一を正式社員にしてくれるように
辺見さんが頼むが、炭鉱の経営は思わしくなく
逆に喜一は 首切りにあった。
高一は、にあんちゃんと呼ばれ 元気いっぱいの子だった。
高一と末子は、辺見さんの家に預かることになり、
喜一は、長崎に就職探しに
良子(松尾嘉代)は佐賀で仕事をする。
末子の願いは 4人が一緒に暮らすことだった。
辺見さんが 落盤事故で足を怪我することになり・・・
退職することになり・・
高一と末子は 違うところに 住むことになるが・・
逃げ出し 高一は住み込みのアルバイト
末子は 医者のかなこ先生(吉行和子)のところに預かってもらう。
高一は夏休みの住み込みの仕事が済んだら
東京に働きに行く。
小学生なので、送り返されてしまう。
高一と末子は・・・また二人の生活が始まり
高一は 必ず東京に出て行って仕事をすると決意するのだった。
リアリズムという言葉も死語になっているが、
この映画の中では
閉山される炭鉱の 貧しい状況がリアルに描かれる。
にあんちゃんの元気さが 明日へのエネルギーとなっている。
命をかけて働くという炭鉱
下流社会という言葉がはやる以前の『下流』の
基本的な生活が保障されない・・・実態が丹念に描かれる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2013/6/14