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- / ISBN・EAN: 4988105027787
感想・レビュー・書評
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藤田まこと版『剣客商売』、ちょっとだけ敬遠してた作品ですが、再放送のローテで第1シーズンから始まったので観てみたら……めちゃくちゃ面白い!!こんなに面白いとは思わなかったです。今では週に1度の楽しみのひとつになってしまいました。
敬遠してた理由は、だいぶ前に1回だけ観たことがあって、その時はデジタル撮影だったから。平成ライダーと同じ理由。第1シーズンだと鬼平と同じ画質!!途中から切り替わったそう。
基本的には70年代のハードなテレビ時代劇が好きなんだけど、『剣客商売』の魅力はちょっと違ってほっこりしたりしみじみと良い話、しかし哀愁がある。
始まったのが1998年で、フジの時代劇でも最後の方ですかね。あんまり詳しくないけど、自分の中では『剣客商売』が「最後の時代劇」だったんじゃないかなということになっています。
内容を簡単に言うと、ジジイの剣客がめっちゃ強い。息子もめっちゃ強い。息子と良い感じになる女もめっちゃ強い。ジジイの再婚相手の嫁がめっちゃ若い。というお話。
キャストが最高。
よく知らなくて、渡辺篤史さんが出るのかーと思ってたら渡部篤郎を空目して素で勘違いしてました。仕業人の見過ぎか!!
私が渡部篤郎を知ったのは普通に『ケイゾク』だったかな。いや『ストーカー 逃げ切れぬ愛』が先か。その翌年が『剣客商売』、さらに翌年が『ケイゾク』か。この頃の渡部篤郎はめちゃくちゃカッコいい!真山とは全然違うキャラで、時代劇が似合う!!
小林綾子さん、おしんの頃から顔が変わってない!
そして大路恵美、めちゃくちゃ可愛い!!小梅の時はそんなに可愛いと思ってなかったけど、三冬殿は最高です。可愛い。
メインキャスト以外のレギュラー脇役は鬼平メンバー。アンクの父三浦浩一、梶芽衣子、江戸家猫八&まねき猫、真田健一郎。
そして、山内敏男さん……筆頭同心の田中様!!仕事人と剣客を同時に観てると、ギャップがすごい笑。
あと平幹二朗さんが田沼意次です。『帝都物語』や『信長』みたいなクセのあるキャラではなくて、普通に良い人。
第1話はスペシャルで若干長かったせいか放映されず、第2話から。なので第1話はレンタルして観ました。第1話の主水じゃなかった小兵衛がスケベジジイすぎて爆笑。
剣客のテーマは、第1話で語られてたけど、太平の世にあって武士はどう生きるか?強さや武士道だけに固執するのではなく、商売、金に換えて生き延びよ!ということかな。これは本当に、人生にとっても大切なことだと思います。
あと、池波作品だと必殺は金で殺しを請け負うからそこにも通じると思う。第7話に仕掛人が出てきて池波クロスオーバー。暗器は使わんけど。
もうひとつ、各話のテーマになってるのは親子の話が多い。小兵衛&大治郎、田沼意次&三冬殿が親子なので当然だけれど、それ以外のゲストの話でも多いです。
話はそれますが、池波先生はエイリアンがすごくお好きだったそうですね(エッセイで書いてたのは2の方?)。エイリアン2も親子の話。
あとは、年の差婚の話がコメディ要素になってて大爆笑。若妻の小林綾子の母親役が絵沢萠子さんで、絵沢萠子さんといえばロマンポルノの熟女役。また絵沢萠子さんか!!というぐらい熟女役で出てた。
それと仕業人の第1話で、やいとやさんにプスッと刺されてブルブル震えるシーンで大爆笑。そんな絵沢萠子さんです。
原作が執筆開始されたのが70年代初頭で、当時の時代小説の主な読者は男性、サラリーマン。若い嫁と結婚して……とか、息子が独り立ちしたばかりだけどまだまだ心配で……など、中年〜初老の男性向け要素を強く感じます。
でもそればかりではなく、重要なのが「強い女性」である三冬殿の存在です。エイリアンも強い女性の話なので、池波先生が好きな要素だったのかも。
第1話をレンタルで観て驚いたのは、ゲストに鶴田忍さんが出てたこと!!大好き!!北大路欣也版の剣客第1話にもゲストで出てるらしい。
がんばりま〜す!!
(↑仕業人脳。必殺のLINEスタンプでこれを作らないのはダメだよね。わかっちゃいねぇな〜!)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「父と子と」「井関道場四天王」