- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988126202064
感想・レビュー・書評
-
金色のローラーブレードを履いた
『少年バット』という謎の通り魔が人々を次々と襲うサイコサスペンスです。
様々な技工を詰め込んだ
美しいアニメーション。
練り込まれた脚本に
張り巡らされた伏線の妙。
普通の人々が持つ
ダークサイドをテーマにした
さすが今監督と
うなった作品です♪
映画化された今監督の作品より
かなり実験的で
毒っ気があるので
精神的に不安定な人は避けた方がいいかも(汗)
社会現象になった
癒し系キャラの「マロミ」を生み出しながらも、
周りからの嫉妬や
プレッシャーに押し潰されそうな日々を送る
鷺(さぎ)月子。
少年バットとして疑われたことで
学校でイジメにあう
クールでナルシストな小学生・
鯛良(たいら)優一。
昼は大学の研究生、
夜はホテトル嬢として生活する
解離性同一性障害の
蝶野晴美。
裏では情報を流しヤクザとつるみ、
表向きは念願のマイホームを建て
家族想いの警察官を装う
蛭川雅美。
誰もが持つストレスが溜まりに溜まった結果、
それが狂気の妄想を呼び、
いつしか少年バットが現れる。
1人の人間の妄想が狂気を呼ぶ展開に、
一度観ただけでは
理解し難い難解な部分もあります。
しかしながら緻密な伏線と、
平沢進による魅力的な音楽、
謎が謎を呼ぶ構成に
一度観てしまえば
誰もが目が離せなくなる
中毒性があります。
(興味がある人はOPムービーだけでも観て下さい!You Tubeで観れます)
現実から逃げだしたいという思いや、
自我を守る言い訳が
幻想となって
人々を感染・連鎖していく様は、
誰もが自分自身の
深層心理を見ているようで
胸が衝かれるハズ(>_<)
現代社会が産み出した
人間の闇と狂気を描いた
異色の傑作です。
13話でDVDなら全6巻。
8月には待望の
ブルーレイBOXも出ます!!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
全体的にサイコで変態チックでミステリーな感じが好き。
時間的に余裕があったりすると何回も観直したりしそう。
そんな余裕はないので、そこまでして観る気はしません。
キャラクターが癖があるんだけど、それが実際の人間に「いる、こういう人」と思わせられる感じが好き。
ゲームの「ペルソナ」シリーズに近いものを感じる。 -
1話2話。優一君の思考が「良い子」を演じ運動以外自分と境遇が同じであったため、深く突き刺さる。
-
今監督作品で唯一のTVシリーズ。これもうね、大好きなんですよ。私がTVシリーズで最も好きな作品の一つです。
月子の話と優一君の話を収録。
カワズのクズの極みとしか言いようのない厭らしさ、優一君の誇大妄想的な全能感がもう、堪らなく胸糞悪くなりますね。あんな計算高い小学生いないようにも思うけど、「一緒にするな!」とかところどころで、あ、あるわそれってなるところあり。
妄想代理人に出てくる刑事コンビもうほんと好きですね。「パプリカ」の刑事よりはこっちの方が好き。 -
妄想代理人はopからもうドツボでした。少し雰囲気は怖い作品でしたが気がついたら泣いてる場面も多々あり、今でも大好きなアニメです。監督のご冥福を心からお祈りします。
-
今監督の作品は本当によく作りこまれています。
全作品通して何度見ても新たな発見がある。
過去の自責や逃避、後悔や現実を受け入れられずに拒否し妄想と現実の区別がつかなくなる。東京壊滅と復興。希望。 -
今敏さんの作品はパプリカ、パーフェクトブルー、東京ゴッドファーザーズは見たことあったがこれはなかった。
作品の随所に考えさせる部分があり全部理解するのは難しいけど、それがいい。